彼の一言 ページ13
*
食事を終えて、店を出ると少し肌寒くなっていた。
恋人同士になった私たち。
なんだかお店に入った時とは気持ちが変わった感じがする。
CM「少し歩こうか。」
ﾁｬﾝﾐﾝ君の隣で歩く私は世界で一番幸せな気がしてくる。
外は暗くてもﾁｬﾝﾐﾝ君だけは輝くお星様のように見える。
「ﾁｬﾝﾐﾝ君って本当にかっこいいね。」
CM「そんなこと前から気づいていたでしょ？(笑)」
「言って後悔した。」
CM「Aさんだって綺麗だよ。」
「そんなこと前から気づいていたでしょ？」
仕返し。
ﾁｬﾝﾐﾝ君は鼻で笑う。
私とは違って、余裕があって私の心を見抜いてそう。
CM「さっきの仕返し？(笑)
まあ、Aさん高校のとき男子達から人気あったからね。」
「私なんか…存在すら知られていなかったと思うけど。」
CM「はあ…鈍感だなあ。(笑)」
そう言うﾁｬﾝﾐﾝ君だって鈍感なのに。
「ごめんなさい。」
CM「Aさんのような人は、守ってあげたくなるんだよ。だからクラスの男子もそう言ってた。」
ﾁｬﾝﾐﾝ君が友達と私の話をしていたんだって想像するだけで胸が高鳴る。
私の存在あったんだなって。
「なんか…ありがとう。」
CM「これからは僕の彼女になったんだから、僕だけに守られていればいいんだから。分かった？」
ﾁｬﾝﾐﾝ君に守られる。
ﾁｬﾝﾐﾝ君の彼女だから。
一言一言が胸に染み渡る。
さっきまで肌寒いと感じていたのに、今ではじわじわと暑くなってくるのを感じる。
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作者名：ミッキ | 作成日時：2018年6月12日 1時
