君はヒーロー私は珊瑚 ページ10
「来ないで気持ち悪い…」
私が睨みつけると男はどさりと私の上に馬乗りになる。
胸元へ目を移したせいで首に鼻息がかかって私は必死に息を止めた。
するりと分厚い手がスカートの下から太腿へ這って、私は唇が震えるのを感じてて必死に足を動かす。
そのまま強い力で下着に指をかけられ、私は終わりを悟った。
「…助けて、っ」
凛＿＿＿
それでも私は一縷の望みを抱き、いつも私を救ってくれる友達の、ヒーローの…好きな人の、名前を心の中で呼ぶ。
その瞬間、私の体から重さが無くなり馬乗りになっていた男は呻き声を上げて飛ばされた。
「悪ぃな、ボール見ると蹴りたくなる性でよ。」
顔を上げると、私がずっと待っていた人が立っていた。
見たことも無いような、人を殺してしまうのではないかと思うほど怖い顔をして。
私は己が信じた小さな希望に安堵の涙を流す。
自分の上着を掛けて私の体を起こしてくれた凛は少し視線を逸らしていて、小さな気遣いにまた私の胸は締め付けられた＿＿
「糸師…！？」
「やばくね？」
見るからにザワザワと慌て始めた男達。
リーダー格のような1人の男が落ち着けよと少し大きな声で諭す。
「いくら有名人でも、たった1人でこの人数に勝てると思ってんのかよ。」
嘲笑うように言う男に周りも直ぐに余裕の笑みを取り戻した。
「てめぇらには負けねぇよ。」
殺気立つ凛に死ぬまで痛め付けてやると男が宣言した時だった。
＿＿＿＿「殴り合いして貰ってもいいけど、全部動画に撮ってるから。今バックアップも取った
この場ですぐ去るならこれは教師には見せない。
どうする？」
そんな言葉と共に、スマホを小さく掲げて現れたのは結月だった。
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名無し(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます。意外と凛視点が需要あるようで良かったです。これからも応援して頂けると幸いです^^* (2023年1月30日 16時) (
レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - するめさん» するめさん、続編の方にもコメント頂けて嬉しいです。いつも応援本当にありがとうございます。凛視点はいずれ書きたいと思っていましたが想像よりも長くなってしまいそうです（笑） (2023年1月30日 16時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 初コメ失礼します！凛視点めちゃくちゃ好きです！！最後まで応援します！ (2023年1月30日 9時) (レス) @page2 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!凛視点めちゃくちゃ最高です、、、このお話ほんとに大好きです! (2023年1月30日 5時) (レス) id: 85ee5a5c1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お酢雨さん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました( _ _ ) (2023年1月29日 22時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年1月29日 20時
