君と色違いの浅葱 ページ25
家に入り母に一声掛けて階段を駆け上がる。
自分の部屋に付くなりそっと袋を開くと、青い鮫のキーホルダーが入っていた。
凛がこんなにも可愛らしい物を贈るなんて、と少し驚いたがそれよりも嬉しさが勝って私はキーホルダーを軽く握り一人悶えた。
“素敵なキーホルダーをありがとう。とても可愛い”
ハッとしてすぐにスマホでメッセージを送ると既読がつく。
少し空いた間の後に写真が送られてきて、道路を背景に灰色の鮫のキーホルダーが凛の指に吊るされていた。
“つけろ”
凛と色違いのおそろい、しかもそれを付けるなんて…
「匂わせという奴では…。」
いよいよ凛のファンの方々に埋められるのではないかとそんな思考とは裏腹に、私の指は“もちろん”と送信ボタンを押していた。
＿＿なんて素敵な日だったのだろう。
色々と焦ったこともあったけれど、今日一日で一生分の幸せを使い果たしたような、そんな気分だった。
チャプ、と湯船の波が揺れるのを見て海のことを思い出す。それから凛のお兄さんのことも思い出した。
「あの答えは良いものだったのだろうか……。」
あの時は正解が分からず自分の思ったことを正直に言ってしまったけれど、凛はもっとかけて欲しい言葉があったかもしれない。
うんうんと心の中で唸りながらあの時の凛との会話を思い出していた。
＿＿＿＿凛の想いも全部含めて、凛のことが好きだから
「わ、っ」
あれ、今思い出してみると、なんだか私告白のような台詞を……
反射でバチャンと湯船の湯に顔を打ち付ける。
その時はお兄さんのことを考える事で精一杯で意識をしていなかったけれど、私かなり攻めた発言をしてしまったのでは……？
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名無し(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます。意外と凛視点が需要あるようで良かったです。これからも応援して頂けると幸いです^^* (2023年1月30日 16時) (
レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - するめさん» するめさん、続編の方にもコメント頂けて嬉しいです。いつも応援本当にありがとうございます。凛視点はいずれ書きたいと思っていましたが想像よりも長くなってしまいそうです（笑） (2023年1月30日 16時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 初コメ失礼します！凛視点めちゃくちゃ好きです！！最後まで応援します！ (2023年1月30日 9時) (レス) @page2 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!凛視点めちゃくちゃ最高です、、、このお話ほんとに大好きです! (2023年1月30日 5時) (レス) id: 85ee5a5c1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お酢雨さん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました( _ _ ) (2023年1月29日 22時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年1月29日 20時
