落ち込む黒鳶 ページ16
私は凛を宥めてようちゃんに謝った。
「えぇよ、僕も煽ってしもたし。」
穏やかに笑うようちゃんを見ると昔を思い出して懐かしい気持ちになる。
相変わらず、優しくて大人だ。その後に凛を見るとふと笑いが零れてしまう程には。
昔ホテルで私が1人で待つことになった時も、頼りになったな……。
「＿＿＿Aちゃんのお母さんに連絡してもろたから大丈夫やで。それまで僕が一緒に待っとくし。」
本当に同い年かと疑う程に大人びていて、初めて会ったはずなのに、その日にはもう兄の様に慕っていた気がする。
「Aちゃん、この辺住んでるん？僕明後日までこっちおるんやけど、どっかで会われへん？｣
え、と思わず声が漏れた。
「が、学校の後なら会えると思うけれど…」
久しぶりに再会できた友人からの誘いに私も嬉しくてOKしてしまった。
連絡先知っといた方がええね、と言われ流れるままメッセージアプリにようちゃんの名前を追加する。
8人になった友達の欄を見て自分が進歩しているように感じて少し心が弾んだ。
「…………」
ちっと舌打ちが聞こえ、凛のことを思い出す。
振り向くとあからさまに不機嫌で、私は慌ててようちゃんに別れを告げた。
可愛らしい笑顔で手を降ってくれるようちゃんに感謝しつつ直ぐに歩き出した凛の隣へ小走りで並ぶ。
「凛、ごめんなさい。怒っているよね」
私の謝罪の言葉を、別にと一蹴され罪悪感で落ち込む。
凛は何に怒っているのだろうか。
私が遊びの途中に過去の友人と長話しすぎたことだろうか、
それとも男友達がいないと故意的では無いが、嘘を付いていたことだろうか。
もしかして私の方がメッセージアプリの友達が多くなったことに腹を立てているのだろうか。
私が頭をグルグルさせて悩んでいると凛が小さくため息を付いて立ち止まった。
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名無し(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます。意外と凛視点が需要あるようで良かったです。これからも応援して頂けると幸いです^^* (2023年1月30日 16時) (
レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - するめさん» するめさん、続編の方にもコメント頂けて嬉しいです。いつも応援本当にありがとうございます。凛視点はいずれ書きたいと思っていましたが想像よりも長くなってしまいそうです（笑） (2023年1月30日 16時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 初コメ失礼します！凛視点めちゃくちゃ好きです！！最後まで応援します！ (2023年1月30日 9時) (レス) @page2 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!凛視点めちゃくちゃ最高です、、、このお話ほんとに大好きです! (2023年1月30日 5時) (レス) id: 85ee5a5c1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お酢雨さん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました( _ _ ) (2023年1月29日 22時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年1月29日 20時
