気持ち悪い褐返 ページ7
女の敵は女だと言うけれど
男が女の味方なわけではない。
＿＿＿昼休み、結月と教室で昼食を取って談笑しているとクラスの男の子が私へ近付いてきた。
鼻息が荒く、常に髪の毛がベタベタしていて小太りで、メガネの奥の目の下には濃い隈が刻まれている、誰から見ても清潔感のない男という印象の人だ。
「高瀬さん…あの…化学の教師が呼んでました……。ボ、ボクと君2人に話があるって……」
「え。私と君に？」
私たちって化学の授業無くない？と聞く結月に私は頷いた。
「し、知らないよ…いいから早く来いよ…」
タラタラしやがって、めんどくさい女共だな、などと小声でブツブツ言う男に結月の沸点が近くなるのを感じて私は急いで立ち上がる。
行って来る、と言うとついて行った方がいいかと聞かれたのですぐ戻ってくるから大丈夫。と伝え私は教室を後にした。
化学室に呼び出されたと言い、私の後ろを着いて来る男に私はなんだか悪寒がして少し早歩きで歩いた。
化学室に着くとドア開けろと上からな口調で言われたが特に反論する程でもないので素直に開ける。
「え……」
思わず口から漏れた。
そこには化学の教師など居らず、同じクラスの男と隣のクラスの男がざっと7人ほど、汚い笑顔を浮かべていた。
私は世の中の綺麗なことばかりを知り生きてきたわけでは無い。
背筋が凍るように全身が冷たくなり、危険だという脳信号に従ってドアから出ようと振り返った。
ふん、と鼻息と共に私の後ろを歩いていた男に肩を強く押されて床に尻もちを付く。
「ナイスキモ豚ー」
バラバラと拍手が起きて机に座っていたうるさいグループの男が飛び降りて私の方へ歩いて来た。
私が立ち上がる前に私のお腹の上に乗り、私は重さと苦しさでうっと小さく呻き声を上げた。
これ、まずいやつだ。
ニュースやSNSなんかで偶に見る酷い事件。
まさか自分がそんな目に合ってしまうとは。
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名無し(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます。意外と凛視点が需要あるようで良かったです。これからも応援して頂けると幸いです^^* (2023年1月30日 16時) (
レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - するめさん» するめさん、続編の方にもコメント頂けて嬉しいです。いつも応援本当にありがとうございます。凛視点はいずれ書きたいと思っていましたが想像よりも長くなってしまいそうです（笑） (2023年1月30日 16時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 初コメ失礼します！凛視点めちゃくちゃ好きです！！最後まで応援します！ (2023年1月30日 9時) (レス) @page2 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!凛視点めちゃくちゃ最高です、、、このお話ほんとに大好きです! (2023年1月30日 5時) (レス) id: 85ee5a5c1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お酢雨さん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました( _ _ ) (2023年1月29日 22時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年1月29日 20時
