【鬼滅の刃】鬼滅のみんなに愛されまくる！2

苦戦に続く跳ね返り ページ42

貴「たぁぁんじろぉぉ！おやぶぅぅん！」


炭「何だ！」


貴「頚！この鬼の頚探すよ！」


炭「頚って言ったって…」


貴「大丈夫！どんな形になっても鬼である事に変わりは無い！必ず急所(くび)はあるはずだから！」


炭「でもっ…後ろの車両っ！煉獄さんは!?」


貴「心配ない！鬼殺隊最強の柱だよ!?五両ぐらい一人で守れる！」


炭「わかった！伊之助！聞いてたか!?」


伊「うるせぇ！ちゃんと聞いてたわ！」


貴「上いんのかい！」


伊「そして俺は見つけてるからな！すでにな！全力の漆ノ型で！この“主”の急所！」


貴「さっすが親分！仕事が早い！やっぱり前方の方？」


伊「そうだ！前だ！とにかく前の方が気色悪いぜ！」


炭「石炭が積まれてる辺りだな！」


伊「そうだ！」


貴「わかった！行くよ！前へ！」


貴「親分はそのまま上から入って！炭治郎は私と一緒に行くよ！」


伊「おう！」


炭「わかった！」


貴「よっこいせ。もう親分は中にいるみたいだね。」


運転手「何だお前は！でっ、出ていけ！」



風に乗って声が聞こえる。中に入っているのがわかる。



炭「A！俺達も早く！」



先頭車両に着くと、親分が戦っている。だが、妨害の手が多すぎて、苦戦しているよう。



炭「水の呼吸・陸ノ型・ねじれ渦」


貴「氷の呼吸・壱ノ型・氷月･花雫」


炭「…!!伊之助！A！この真下が鬼の頚だ！」


伊「命令すんじゃねぇ！親分は俺だ！」


炭「わかった！」


貴「二人で斬って！私は周りの手をなんとかする！」


伊「獣の呼吸・弐ノ牙・切り裂き!!」


貴「…っ…えっ！骨!?」



やばい、手を防ぐので手一杯だ。二人に指示が出せない…



炭「水の呼吸・捌ノ型・滝壺!!」



駄目だ…防がれる！炭治郎の一撃が無駄になる！



貴「霞の呼吸・肆ノ型・移流切り」



何とか技を防ぐ手は斬ることができた。だけど氷の呼吸から無理矢理、霞の呼吸に切り替えたから、少なからず私に負荷がかかる。



氷の呼吸に、いざというとき瞬時に適応できる型は無い。ましてや広範囲の技が多い氷の呼吸では、炭治郎や親分にも技が当たってしまう。



炭「A！」


貴「大丈夫！早く骨を…」



まずい！もう裂け目が塞がり始めてる！再生が早い！炭治郎の攻撃も骨を断てていない！



体中が痛い。さっきの跳ね返りだ。無理を押してでも動かなくちゃ…私が足手纏いになってどうする！頚を早く断たないと、乗客二百人の命はない！



急げ…急げ！

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