【募集企画小説】雄英高校Specialized！ (ページ2)

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# 2『初めて』side彗月みらいページ2

地元である、関西の田舎から出たのは初めてだった。

超名門校『雄英高校特化クラス』に合格し、両親を説得して雄英近くのボロアパートでひとり暮らしを始めたのが３週間前。
そして、今日はその入学式。

同中の友達はいない。知り合いだっていない。でも、友達は作れる気しかしないのは私の性格のせいなのかな？

標準語の練習も完璧、フードで視界を奪いながら歩くのも変人よろしく歩き回ったのでばっちりだ。

とか思ってた私がバカでした。

アラームが鳴り響き、布団から這い出して携帯を開けば表示された時刻は『７時４５分』。

「嘘やろ…」

嘘ちゃうわぁ！！！

とか自問自答しながら制服に着替えて朝食をつくる。

ただでさえ方向音痴なのに！！登校初日から遅刻とか笑えへん！！

トーストが焼けるまで洗面所で身づくろいをする。

はちみつ色の髪を耳辺りでツインテール、前髪は、まあどうせフードで崩れちゃうし？

鏡の前でくるりと回り、「よしっ」と鏡に笑いかける。全然「よしっ」じゃないけど現実逃避させてください。

トーストを急いで食べて地元のイメキャラストラップが付いたリュックを背負い、これまた急いで家を出る。

【個性】？使えませんけどなにか？

なんて考えながら、教室のバカデカいドアを開けて教室に飛び込んだのがつい２分前の出来事でした。