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赤「気をつけろよ」
「わかってる」
赤「おかん悲しませたらあかんで」
「そんなことせぇへん」
赤「親父さんも、お前が同じ道を歩くことは望んでないんやろ?」
「ああ。せやから体だけはせぇへん言うてるやろ」
俺は父親が嫌いなわけやない
あの人が俺らを見捨てたとは思ってへんから。
俺が高校に入学する前、親父は家を出て行った
その理由を母親と俺にだけ説明してくれたんや
"夜の仕事を始めることにした。金がたくさんもらえる。お前たちを高校まで行かせてあげることができる"
親父も、母親も。義務教育を経て、すぐに職についた。
でも義務教育のみしか出ていない下流家庭への給料なんて、ほぼ無いに等しいくらいの金額しかもらえへん
借金なんて当たり前で、今も尚その返済に苦労してるくらいや
だからこそ、親父たちはせめて高校までは卒業して職につくことを望んでいた
そのためには金が必要で、親父は母親の許可を得て体を売ることにしたんや
"流星。お母さんと妹たちはお前に任せたぞ"
その言葉を俺に残して、父親はこの家に帰ってこなくなった
父親と母親で合わせて大量にあった借金も、親父は全て1人で負担することに
一生をかけても返済するなんて難しい金額。それを1人で背負うということはそれだけ体を…
俺が考えるだけで嫌になるんや。おかんはもっと苦しいはず。
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まかろん(プロフ) - みさきさん» お返事遅くなり申し訳ありません…マロありがとうございます!お名前も!嬉しいです!!亀更新ですが、脳内ではストーリーできていますので完結までぜひ見守って頂けると嬉しいです! (12月5日 18時) (レス) id: db0491fff6 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - こんばんは!恐らく上流下流家庭話をマシュに入れた者です!下請けやら何やら色々送らせてもらいました汗 ちなみに別話ではありますが赤緑の子どもの名前を採用して頂いたりと本当に嬉しいし光栄です!まかろんさん色に染まるのを本当に楽しみにしております! (9月5日 0時) (レス) id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年9月4日 23時