ブラコン吹奏楽部で何が悪い！3

＊ ページ15

「だーーーっ！！！！！」
「はい大貴腹踊りね」
「いやだぁぁぁぁっ」
「いや言い出しっぺお前だから」
「しっかりフラグ回収しましたね」
「やだーっやだあーっ」
「連行」

練習、勉強、お風呂、そして夕ご飯のあとはしばしの休憩時間。

やっぱり今日こそ全員で！！とお風呂の中から騒いでいた(笑)大貴くんの提案でババ抜きをしたようなのですが…。



「罰ゲーム決めたのお前だろ〜？はいちゃんとやってください」
「……ひか顔書いて」
「任せろ」
「くはははははっ！！」

「本気のやつね大貴、本気のやつ」
「わかったよう……」

負けた奴腹踊りね！と全員の反対を押し切って罰ゲームを決めていた大貴くん。

しっかり負けたその姿に、やっぱり持ってるわぁ…と周りは爆笑です。


「はははっ、やめ、くすぐってぇ！！」
「うるせぇお前黙れ笑」




「……宏太」
「おわっ、お前かよ」
「なに、不満？」
「そういうことじゃないって笑」

きゃあきゃあと騒ぐ部員たちの隣、輪を抜け出して小さな冷蔵庫を漁っていたのは宏太くん。

上から聞こえた声にはい、と缶のお茶を渡した彼が、よいしょと立ち上がります。


「じじい」
「うるせぇ笑」

隣に座ってケラケラと彼をからかうのは、どこか飄々とした副部長の慧くん。

いつも表情が変わらないポーカーフェイスな彼ですが、まわりの賑やかな様子に少しだけ口角が上がっています。



「……無理やり連れ出して悪かったな」
「んーん、楽しかったよ」
「そりゃよかった」
「……引退したくないな」
「んー？珍しい」
「うるさい」

「…まぁ、楽しみにしてようぜ。…その前に」
「アンサンブル。わかってるよ」

騒ぐ同輩、後輩たちに顔を見合わせてくすりと笑う部長と副部長。



みんなで作った思い出、夏合宿のあとには、いよいよ勝負の部内オーディションが待っています…。



＊
ななみです。本当に本当にお待たせして申し訳ありませんでした…m(__)m

待ってくださっていた方々、本当にありがとうございますm(_ _)m



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