＊ ページ14
「うわ〜〜…めっちゃ怒られてる…」
「そりゃそうだろ、急すぎるし」
「お母さんもびっくりだな」
「ちょっとは叱られる方がいいよ、あの人全然勉強しないし」
「辛辣……」
弦バスを弾いている途中に侑李くんに蹴りをいれられ、へこへこと廊下の公衆電話へ走っていった光くん。
侑李くんの「教本広げる前にお母さんに連絡！」という厳しいお言葉に、それもそうだ！と納得した光くん、さすがの天然です。
「ほんと単細胞なんだよなぁ……」
「お前も大変な兄さん持ったな…」
「ほんとだよ……」
「あ、帰ってきた」
「ひかる〜お帰り〜〜」
「………ただいま」
「お前目死んでるぞ」
宏太くんに爆笑されながら、うぅ……と椅子に腰を下ろす光くん。
めったに見たい光くんの落ち込んだ姿に、眠っている圭人くんと、我関せず、の侑李くんとゲラゲラ笑う宏太くんを除く5人は少し心配そうです。
「どうだったのさ、」
「……怒られた」
「ですよね」
「『ほんと何にも考えてないんだから』って、『今更なのよ！』って、『音楽そんな甘くないのよ』って…」
「全部的を得ている……」
苦笑する大貴くんを横目に見ながら、うぅ、と小さく縮こまる光くん。
そんなお兄さんの背中を、ばしんと叩いたのは侑李くんです。
「いってぇ！」
「もう！そんなんでうじうじするから怒られるんだよ！うちのお母さんあの性格だよ？？ちょっと叱ったぐらいで諦めるような夢なら応援してくれないよ！？！？」
「深い……」
「…確かに…」
「兄貴は浅い……」
「……帰ったら、僕も協力してあげるから。本気でやるつもりなら死ぬ気でやって。簡単に諦めるお兄ちゃんならいらない」
「！！！！！！」
侑李くんの厳しい言葉に、ガタン！！と机を揺らして立ちあがった光くん。
「……やる」
「じゃあとりあえず志望校決めないとだよね、日程とか科目とか調べなきゃ」
「はいっ」
「……すげぇな笑」
腰に手を当てて指示を出す侑李くんと、はい！と返事をする光くんを見ながら、どっちが兄貴かわかんねぇな〜と笑う慧くんなのでした笑
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れーな(プロフ) - すごく面白いです！更新がんばってくださいっ！裕翔くん可愛いー！ (2018年4月2日 22時) (
レス) id: a26d82f087 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 面白いです！ 更新頑張ってください！ (2017年12月27日 10時) (レス) id: dca81bc790 (このIDを非表示/違反報告)
sarasa - 最初のシリーズから見てました〜 更新頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 8時) (レス) id: ddc3412e30 (このIDを非表示/違反報告)
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