六十話 ページ40
Aを家に返して何日たっただろう。一週間?それ以上?もうわからん。
ボケッとしながらパソコンと向き合っていたら急にブルークから連絡が入った。
Br「あーあーあー。きりやーん!今すぐAのとこ行ってくんねー?」
Kr「何で?」
Br「まぁまぁ〜……あ。後急いで。今すぐ。」
向こうから切られて暫く呆然とする。
俺はとある可能性にたどり着く。
急いで立ち上がり、屋敷を出てAのところに向かう。
Aが___死んだ?
……やっベー。こういう時マイナスに考えんの嫌やわぁ。
城につきスピードを落とす。
Kr「A__」
正面は……開いてない。
仕方なし。中庭から行くっきゃねーか。
中庭に足を踏み入れた瞬間。
聞きなれた声が聞こえた。
「不法侵入…………と考えてよろしいでしょうか?」
この声は忘れられない。忘れるはずがない。
この声はAの声だった。Aが生きていたのだ。
Kr「A!」
『ご無沙汰しております。きりやん様。』
Kr「あぁ〜!よかったぁ〜!死んでたらどうしようかと思った。」
『ご心配有り難う御座いました。……それと……ご迷惑も……』
Kr「マジで迷惑様様やな。
俺の右腕が死んだらそっちの方が迷惑やけど。(ボソ)」
ボソッと呟いたはずの声は彼女に聞こえていたらしく、目を輝かせてこう言った。
『右……腕……!』
もうこの際謝っておこう。
Kr「……その……突き放したりしてごめん。こんな頼りない先輩〜と言うか上司と言うか。まぁどっちでもええわ。……こんな俺でもずっと隣におってくれる?」
暫くの間沈黙があったが、優しい笑顔を此方に向けて答えてくれた。
『……勿論ですよ。きりやん様。』
……何ならあっちも言っちゃえ!自分!
Kr「……あとさ〜……その……」
『?どうされました?』
ウぉぉぉ!当たって砕けろぉぉお!
Kr「俺!Aが好きや!」
『……。』
言ったよ……言ってしまったよついに。
後から恥ずかしさが来た〜
はっず。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます!確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨乃 | 作成日時:2019年8月31日 12時