五十一話 ページ31
お屋敷に戻ってきた。事の事情はすべてNakamu様から聞いたようで、懐かしの人達の顔が揃っていた。それに＿＿見慣れない顔もいたね。新人幹部さんかな。
しんぺいさんと、マンちゃん、らんらんと兄さんは居なかったけど。
『グルッペン様、ロボロ様、鬱様、エーミール様、コネシマ様に……』
Chi「チーノです！」
Gr「全く。無茶するのだけは変わってないな。Aよ。」
Rb「ほんまよ。」
Ut「あの6人が居らんかったら多分死んでたで？」
kns「いや？死にはせーへんと思うけど？」
tn「いやあんな臭いは死ぬ。流石に。」
Zm「でもようあれ耐えてたよな。A。」
とゾム様がいってくださったが、自分も限界に近かったのだ。危な。
そう話しているときりやん様が言う。
Kr「話してる途中悪いんだけどA。解毒剤かして？俺が打ったるから。」
『……はい。』
私は、解毒剤を取り出す。
そして近くの椅子に座り、注射器に入れ換える。
Br「これがその解毒剤なの？」
『そうです。』
Br「これで助かるのはいいけど、きりやんの分無いじゃん。」
Kr「俺は＿＿いいよ。Aが先だから。」
Rb「クラレ先生とぺ神が解毒剤を複製してるから大丈夫だとは思うで。」
Ut「時間は掛かるけどね。」
『……そうですか……』
私は、入れ換えた注射器を手にもってきりやん様の所に行く。
きりやん様の前に立ち止まり、手元の注射器に目をやる。
水色の液体がゆらゆら中で踊っていた。
『……ごめんなさい。きりやん様。私の身勝手な行動を……お許しください……(小声)』
Kr「……ん？何て？」
注射器を腕に射し、液体を体の中に入れる。体内にじわじわと入っていく。
やがて
ｶﾗﾝ＿＿＿＿ｶﾗｶﾗ＿＿
と音をたてて、手のひらから落ちる注射器。
ﾄﾞｻｯ
Kr「＿＿＿＿え？」
Br「……え」
Sm「は？」
Sha「嘘や……」
Kr「？！A！おま！何しとんねん！馬鹿！ふざけんなよ！A！おい！A＿＿！」
そう。
私がきりやん様に解毒剤を打った。これでよかったんだよ。
きりやん様が助かるのなら、自分なんて死んだってどうでも良いんだ。
薄れていく意識の中、群青色が私の視界を覆った。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
