四十八話 ページ28
奴の事だから解毒剤は誰も来ないところに隠す筈。私がいたところに置いておけば何れ誰かは来る。
だったら部屋か何処かに隠す。しかも自分しか入らないところに。
『……此処だ……！』
そう。自室。
此処なら誰も勝手に入ることなんて無い。自分を除けば。
重たい扉を開ける。
(っ……さっきより臭いが強くなった気が……)
だけど此処になら！
私は、部屋中を探して回る。ベッドの横の箪笥の中を見る。
『……あった……！』
……だけどあっさり過ぎな気が気で仕方ない。
ﾊﾟｧﾝ
『っぁ！』
rz「……駄目じゃないですかぁ〜。余り傷付けたくなかったのですが。……それにしてもどうやって出たんでしょうかぁ〜。……まぁいいや。それ。返してもらえます？」
『ロズ……！……渡す……もんですか……！』
rz「話すだけでも精一杯そうなのにまだ抗いますか。それにもう動けないはずでしょう？」
『……ｯ!』
体を動かそうとすれば、動かない。
何で……？
rz「それもそうでしょう。だってこの部屋の中の薬は今までのよりも強力の4倍の効力はありますからねぇ。」
『……。』
体が動かない以上逃げようにも逃げられない。
今度こそ……終わったのだ。
rz「これからどうしましょうか。……外見は綺麗ですからねぇ。ははは。色々想像できますよぉ〜。」
『……ゲスが……そんなことならば……死んだ方が……ましですよ……。』
rz「じゃあ、死ぬ？」
ロズは一人の騎士に合図を送る。動こうとした騎士はそのまま前に倒れてしまった。
……何で？
rz「はぁ？」
「はん！そーんな簡単に死なすわけないやろがいね！」
その後ろには……きりやん様だった。
『きりやん様……！』
rz「この……！」
きりやん様は私の前まで来て屈み、「大丈夫？」と聞いてくださったので、私は、首を縦に降る。きりやん様は「よし。」と言って立ち上がり、「後は任せてな。」と言ってロズの方を向く。
するときりやん様の周りから灰色の煙が出てきて、きりやん様は煙に包まれる。少ししてから煙は消えていき、頭にはﾋﾟｮｯと生えた耳。口には牙が少し見えた。表情は笑っていたが、少し、狂気と怒りが混じってるように見えた。
ロズの合図で騎士が独り、突っ込んでくる。それと同時にきりやん様の表情も変わる。笑顔は消え、狂気と怒りだけになる。
ほんの一瞬の出来事だった。もう急に騎士が倒れた。騎士が独りでに倒れた。きりやん様は何もしていないように見えた。
今の彼は強い。
誰も敵わない。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
