四十七話 ページ27
毒のせいだろうか。
等々きりやん様の声がする。いわゆる幻聴。
Kr「Aよな！」
と言って出入り口から勢い良く入ってきた。
幻聴なんがじゃなかった。
幻なんかでもなかった。
本当に……本当にきりやん様だった。
Kr「あぁ〜！よかった無事で！」
『きりやん……様……！』
Kr「バカ！ふざけんなよ！こんな危ない所に何独りで突っ込んでんのや！気付かへんとでも思ってたんか！？
……て、それ所や無いわ！早く此処から出したるからな！」
何度目を擦っても夢なんかじゃなかった。
本物だ。本物のきりやん様だ。
自然と涙が頬を伝う。
Kr「鍵は……あるわけ無いか。……よーし！Aー！そこ離れとけぇー！」
『……はい？』
状況が理解できず目を見開く。
(何？離れる？何で？)
頭の中は？ばかりだった。
静かな部屋にｶﾁｯどという音が聞こえた。きりやん様を見るとロケランらしきものを持ってた。
どっから出てきたそんなの。
そっちでビックリしすぎて涙引っ込んでしまった。
そこで私はハッとする。ロケランらしきものを構えている＝打つ。という事で此処危ないじゃん！
私は、無理矢理足を動かし、端に移動する。
爆発音と共に鉄格子が一部崩れた。
Kr「……ﾁｯ｡全部吹っ飛ばすのは流石に無理あったか。もっかi『待ってください！』
『待って……下さい！私なら……この隙までも……出られますから！早く奴のところに！』
Kr「でも……」
今奴を逃がしてしまえば、次何を仕出かすか分からない。
だったら早く奴を捕まえる、もしくは殺さないと、今回より被害者が出かねない。一刻も早く……あの薬を消さないと……！
私は、口元を歪め、きりやん様に言う。
『私は後で合流しますから。』
Kr「……分かった。帰ったら説教やかんな！」
と言って、部屋を出て、廊下を走っていった。
説教なら何度だって聞きますよ。
私は、きりやん様が開けてくださった隙間から牢屋を出て、廊下に出る。フラフラしながらも走っていたら、何かにつまづいた。
『……っだ！……はぁ……はぁ……はぁ……っ……もう！』
つまづいたのは石だった。鋭く尖った石。膝からは赤い液体が脛へと流れ落ちていく。まーたあーだこーだ言われるよ。だけど今はそれどころじゃないんだ。
『…早く……解毒剤を……はぁ……探さない……と！』
ﾄﾞｶｰﾝ
『きゃぁ！』
地響きがあり崩れ落ちる。
『…………！そうだ！』
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
