三十七話 ページ17
あの日以来、きりやん様と会うことも、話すこともなくなった。
そりゃそうだ。
だって自分から遠ざかったんだから。
これで良いの……。これで……
ｺﾝｺﾝ
『……はい。』
「少しいいか？」
『何でしょう。お父様。』
「……。」
『……？』
何も話さないんかーい。
てっきり、「結婚なんぞさせるものか！解除だ！解除！」とでも良いに来たと思ったのに。
違ったね。
でもお父様の顔は何時もより真剣な眼差しで此方を見ていた。
最初に沈黙を破ったのは、お父様の方だった。
「……Aは、これで良かったのか？」
『うん。』
「本当にか？」
『うん。…』
「……。そうか。私からすれば、他に好きな奴がいると思ったのだが？」
『ｯ……。』
「お前が偽っているのは分かってるんだ。何十年お前といたと思ってる。」
やめて……。
せっかく……決心が着けたと思ってたのに。
お父様の言葉で、私の決心を揺るがさないで……。
『……。良いの。私は彼と結婚する。』
「……。お前の好きな奴は、きりやん……ではないのか？」
『ははっ。お父様何を仰ってるのです？私たちは、上司と部下の関係。そんなことあるはず無いじゃないですか。』
「…………。そうか。」
と言い、お父様が退出された。
……。
私が……きりやん様を好き？
そんなこと無いよ。
じゃあ、何でこんなにも心が痛むのかな。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
