三十二話 ページ12
「…………。A?本当に、これで良かったの?」
『うん。話を聞いてみたいし、どんな方なのか写真でしか見てなかったから。』
「……。そう……」
何故お母様がここまで不安に思っているのか。理由は重々承知してる。でも今此処で引き下がる訳には行かない。
お見合いの相手は、アルベルト.ロズ。一見爽やかそうだが、少々病的。でも、世間の女性からすれば人気がありそうな位だ。いわゆる青少年ってやつだろう。
rz「こんにちは。僕がアルベルト.ロズです。」
「こんにちは、ロズ様。態々此処までご足労頂き光栄でございます。こちらが……」
『北条 Aと申します。』
挨拶が終わり、全員が席につく。
全員と言っても3人だけだが。
それからお母様が「はっ」として、言う。
「私お邪魔よね。あとは後ゆっくりどうぞ。」
と言ってお母様が退出される。
こう言う時にかぎって空気読まなくて良いわ。
暫く沈黙が続く。少し経ってからロズ様が、口を開く。
rz「……。そのー……彼は……」
『あぁ。ご紹介出来ておりませんでしたね。彼は私が働いている、お屋敷から護衛として来てくださったきりやん様です。』
Kr「……。」
rz「そうでしたか。」
私が働いていることについてはなにも言わないのな。
市かもきりやん様はロズ様の事をずっと観察か何かしてるし。
rz「本題に戻りますが、今回はお見合いをうけていただき有難うございます。」
Kr「?!!?」
『いいえ。ロズ様の過去を聞いて、私が本当に妻になれるのか、ちゃんと支えていけるのかが不安ではありますが。』
rz「大丈夫ですよ。受けてくださるだけでも充分支えて貰ってますよ。母を亡くしてからここずっとやる気が起きなかったものでして……。」
『そうだったんですか……。災難でしたね。』
と、暫くロズ様と対談する。
ロズ様とは、この後も話すので少し休憩がてら、メイドに城内を案内させたあと、談話室に戻すようにたのむ。
私ときりやん様は長い長い廊下を只ひたすら歩く。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます!確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨乃 | 作成日時:2019年8月31日 12時