4-5 ページ35
「お前…良い」
「緑谷！？」
「なんか、普通に動けるようになった！！」
出久は一発ヒーロー殺しに与えようとしたが失敗しそのまま落下、守るように焦凍が、氷を出している相谷あわててAの近くへ走った。
「血を摂り入れて動きを奪う、僕だけ先に解けたってことは考えられるのは３パターン」
「人数か、摂取量、血液型…」
「血液型、ハァ…正解だ」
わかったところでどうしようもないけどと、呟きながら役割を決めた。焦凍は、腕を刺されていて未だに血が止まっておらず少しずつ少しずつ垂れているのが見えた。
焦凍に、後方を頼み、出久とAで気を引き付ける。
「相当危ねぇ橋だが…そだな、Aもう一回二人に張っといてくれ」
「うん！」
「３人で…守るぞ！」
出久が、素早いスピードでヒーロー殺しに向かって走っていった。Aは再度倒れる二人に風の膜を、触れたものを切り裂く膜を張りヒーロー殺しに向かった。
「やめてくれ。もう…」
「やめて欲しけりゃ立て！！！」
「ごめん。二人とも」
出久は、近接戦闘で血を再度経口摂取されたようで膝から倒れる前に二人に叫んだ。焦凍の方へと向かうヒーロー殺しの前にAが入り一発蹴りを頭部に入れた。少しだけ体勢を崩したところで炎を使いヒーロー殺しへ距離を取らせた。
「なりてぇもんちゃんと見ろ！！」
「言われたことはないか？個性にかまけ挙動が大雑把だと」
「っ！？焦凍！！！」
焦凍の胸を切るようにヒーロー殺しの刃が向かう。それを止めるように走ろうとしたAの身体は痺れるように動くことはなかった。
「化け物が…」
「レシプロ…バースト！！」
「チィ」
焦凍に、刃が当たるとき飯田が超スピードで庇うように刃を折った後、そのまま地面に手をつき１回転するとヒーロー殺しを蹴った。
「出久、大丈夫？」
「…うん、Aちゃん、ありがとう」
「わたし、動けなくて。これくらいしか…」
Aは地面に伏せながらも出久の止血をするために風を圧縮させて血が流れる出久の足に向けていた。
「もうすぐ、でしょ」
「二回…行けるか」
「大丈夫！大丈夫だよ。」
出久に大丈夫だと笑う。超火力を出そうとする飯田に、氷と炎で応戦する焦凍、成功した氷を踏み台に壁を使った2回のジャンプ。
そして、ヒーロー殺しに当たる飯田の蹴りと出久の拳。飯田は畳み掛けるように落ちていく中蹴りを三発ほど決めた。
「お前を倒そう！今度は犯罪者として！」
続→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唯星 | 作成日時：2017年12月20日 21時
