第17話〜入部!?〜 ページ21
〜翌日〜
「今日から男子テニス部のマネージャーになった豪炎寺聖美ちゃんや!
みんな仲良うしたってな!!」
「「「おお!!」」」
「聞いてねえよ」
大会の開会式が終わり、数時間後。
聖美は何故か男子テニス部の前に立ち
みんなに紹介されていた。
……まあ、こうなったのには
ちゃんと訳がありまして…
(いや、ないと困るby聖美)
事の始まりは開会式が終わった1時間ほど前。
女子は出番はまだ故に、
各々調整を行なっていた時。
急に男子テニス部の部長…平善之が現れ
備品の整理をしていた聖美にガバッと頭を下げた。
「聖美ちゃんやんな!?」
「は、はぁ…な、何用ですか……?」
「頼む!ちょーっと来て欲しいんや!」
「え!?ちょっ!
えぇえええ!?」
頭を下げられたかと思いきや、
まさかの手を引かれ走らされた。
「「「・・・
って、ちょお待てやぁああ!!」」」
「聖美ー!!
どうしよう!聖美が拐われたぁあああ!!」
「し、時雨ちゃん!!
おおお、落ち着いて!きゅ、救急…!」←
「「「そこは警察やろ!?」」」
「ハッ!!
消防車!?」←
「「「優雨ちゃん!!?」」」
ーーーーーーーーーーーーー
そんなこんなで連れて来られた男子テニス部。
聖美はジトーッと平を見ていると、
何故か顔を真っ赤にさせた。
「ま、まさか聖美ちゃん…
俺に気が…
「ありません。」
なんやとぉおおお!!?」
「(ここの部長さんって
こんな性格だったっけ…)」
「聖美…」
「…蔵ノ介、説明」
「すまん!
マネージャー、引き受けてくれんか!?」
「……理由は?」
マネージャーとして連れて来られた理由、
それは人数の少なさから来ていた。
元々人数の少ない男子テニス部…
しかも1年生は6人しかいなく2年も3年も少ない故に準備に滞りがある。
「…それで私の出番、っということか…」
「そう!
聖美ちゃん!どうか!どうかお力添えを!」
普通なら“自分たちでやれ”など
適当に遇らう所だが、
ここまで懇願されては仕方ない…
聖美はハァと溜息を吐くと
部員たちを見据えた。
「(まぁ、男子の方も気になってたし…)
わかりました、引き受けます。」
「ほ、ホンマか!?」
「はい。
ただし、次からは女子テニス部にも話を通して下さいね。」
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