すぐ忘れる、マッドサイエンティスト ページ2
少し遅れて雄英の校門をくぐる
周りには入学できたことに浮かれた新入生たち
ふむ、少し自覚が足りないな
もじゃっとした髪の新入生を通り過ぎ職員玄関のほうへ
「おいアレって…」
「だよね、やっぱりプロヒーローの…」
「噂まじだったの？」
「怪我しないようにしよ…」
後ろの方で聞こえる受験生の声を無視して職員室に向かう
ちなみに、以前職員室に荷物を運ぶのを忘れていたので
今の私は両手に荷物を持っている状態だ
「おはよう、遅かったですね…」
ドアのところで寝袋に入った成人男性とすれ違う
はて、名前はなんだったか
「あぁおはよう。少し用事があってね。
ところで君は」
「相澤です。いい加減覚えたらどうですか…合理的じゃない」
「ふむ、相澤…ヒーロー名は？」
「…イレイザーヘッド。
絡んでた元後輩の名前くらい忘れないでください」
じと、と見る相澤にははは、と笑い声をこぼす
「すまないね、存在は覚えてるのだが…
私はどうも名前を覚えるのが苦手なようだ」
「でしょうね、…そろそろ教室に行きますよ
マッドサイエンティスト先生？」
はて、私は相澤と同じ教室だったか
「忘れたんですか、マッドサイエンティスト先生は
1-Aの副担でしょう」
「あぁそうだったか。じゃあ先に向かっててくれ
私は荷物を置かねばね。それと…そうだな、
私はマッドでいい」
そう言って足早にデスクに向かって荷物を降ろす
すると左側から声が聞こえた
「おぉ！先輩じゃねーか！！」
サングラスをかけた金髪のー……確か名前は。
「プ、…マイク、だったか」
「忘れてなくて安心したぜ…
先輩も今日から教師なんだよなー、
わかんねぇことがあったら言ってくれよな！」
マイクは屈託のない笑顔でそう言うが
私のペアは相澤なのでおそらく聞くのは相澤になるだろう
相澤は先輩と後輩の立場を忘れられず敬語で話すが
マイクはデビューしてから一年間ペアを組んでたこともあり
タメ口で話すことが多い。…少し緊張しているが
「あぁ、機会があればね。
ところで私は何組に行けばいいのかな」
「 1 - A で す 」
後ろからえらく怒った声で相澤が呟く
「おや。すまないね」
「ったく…興味の無いことでも覚えといてください」
話を聞けば測定器を取りに来たそう。
他のクラスの担任は入学式の準備をしているがいいのだろうか
「そんな合理的じゃないことするくらいなら
こっちのが断然いい。マッド先生、
今度は一緒に行きますよ」
「あぁ、分かった。」
悪い意味で有名、マッドサイエンティスト→←今やもうプロヒーロー、マッドサイエンティスト
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有害物質(プロフ) - この話大好きです。続きが気になりすぎて気になる過ぎて・・・ (2022年10月24日 8時) (
レス) @page10 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
続きが気になり過ぎてあらぶるモブ - 続きを続きをくだせえ！！めちょめちょ続きが見たいんです！！気になり過ぎて夜しか寝れません！！応援してます！！更新頑張ってください！！！ (2021年8月22日 4時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
飛雪千里(プロフ) - 主人公の性格、結構好きなんです…！これからも応援しております！ (2021年8月7日 6時) (レス) id: a85e3a5ae3 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 続きが読みたいです！！楽しみに待ってます！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
ブラックタクシー - ナタさん» なんてことだ…それはそれでいいですな！！(( (2018年11月11日 21時) (レス) id: 27c531e17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブラックタクシー | 作成日時：2018年9月23日 13時
