オレ様社長に恋をして 5 (ページ13)

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133. 時差ボケページ13

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『そっちの天気はどう？』

心地よい沈黙を先に破ったのは社長。

「今日は、晴れていて外も暖かそうです」

私はソファにコロンと横になってそう答えた。

外には出てないけど

秋晴れの高い空を見上げると

窓から入る日差しが少し暑くも感じられる。

『こっちの夜はコート無しでは歩けないくらい寒いし、昼間もそう暑くなくて、寒いよ』

まぁ…暑がりの俺としては

過ごしやすいけど、と

穏やかな声が携帯から聞こえる。

NYの夏はかなり暑く

冬も寒さが厳しい気候だと

聞いたことがあるのを思い出した。

その代わり秋は紅葉が綺麗で

四季がはっきりと分かれてる街だということ。

大学時代に、そんなことを

誰かから聞いたことがある。

「社長、時差ボケは大丈夫ですか？」

『ん？あー、ちょっとしてるかもな』

苦笑い気味にそう言ったけど

最後の語尾はあくびを噛み殺したみたいに

少し揺れて聞こえた。

「お疲れみたいですね？
もう寝た方がいいですよ…
明日また先方に行くんですよね？」

『ああ。でも…。
そうか、まぁ、そうだな。寝るか』

またあくびを噛み殺してる。

移動の疲れと時差ぼけのダブルパンチ。

いくらタフな社長でも、

きつくて当たり前です…。

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