オレ様社長に恋をして 4 (ページ24)

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114. 夕食タイムページ24

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もう火にかける必要がないほど

出来上がってる寄せ鍋を

弱火にしたガスコンロにかけた。

『もう食っていい？食っていいよね？』

お腹が空いて待ちきれなさそうな社長に

私は笑いながら頷いた。

『俺さぁ…鍋は久しぶりなんだけど』

「私も久しぶりの鍋です」

『鍋って、ひとりで食っても味気ないけど
誰かと一緒に食うと美味いよな』

そう言って、社長が笑う。

『「いただきます」』

二人揃って手を合わせて

夕飯の時間がスタートした。

些細なことをネタにして

会話しながらの夕飯はとても楽しい。

今朝の天気予報で言ってた

雨の予報がはずれたとか…

誰々のところに産まれた赤ちゃんが

なぜか隣のおじさんに似てるとか…

くだらないことで笑いながら箸を進める。

鍋に入れてるつみれが美味いと言って

『このつみれは俺のな？』

なんて言って、大きめのつみれをつまんで

勝ち誇ったように私に見せて

また、二人で笑い合う。

穏やかで、優しい時間。

ただ、くだらない話をして笑い合う

こんな時間がすごく楽しい。

気がつくと、色んなことを全部忘れて

本当の自分に戻れる時間。

この時間が終わらなければいいなぁ…と思う。

『ごちそうさま、あー、美味かった』

「後片付けしておきますので少し休んだら
お風呂入ってくださいね？
明日はバタバタすると思いますから
早く寝る支度してください」

手伝おうとする社長をキッチンから追い払って

リビングに行かせた。

二人分の後片付けは、いつも普通にしているし

たぶん、ひとりでやった方が早い。

それに明日は、午前中にスケジュールをこなし

その足で空港に向かうことになる。

秘書として、一緒に暮らしてるからには

少しでも早く休んで欲しい。

社長の代わりは誰にもできないのだから

無理をして体を壊すようなことは

しないで欲しい。

やっぱり、社長の体調管理は

私の仕事の中で一番、重要な部分。

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