オレ様社長に恋をして 4 (ページ13)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:992,279 hit

103. 蛇の生殺しページ13

.

「な、な、何を言ってるんですか」

と、焦りまくり私に

副社長はクスクス笑うだけ。

ここ数日間

副社長が私を見てニヤニヤしてた理由が

思ってた以上にすごい内容だと知って

ビックリしてしまった。

「Aちゃん相手だとさすがの翔ちゃんもそうならざる得ないのかなぁ…
まぁ、お気の毒と言いたいところだけど
笑えるね」

何がそんなに楽しいのか

副社長は肩をこぎみに震わせて笑ってる。

「……そんなに可笑しいことですか？」

ちょっと不安になってそう聞くと

副社長はもうたまらないとでもいうように

お腹を押さえて笑いだした。

「翔ちゃん、結構根性あるよね。
俺にはマジ無理だわ
だって、蛇の生殺し状態じゃん」

なんて、涙を浮かべながら笑う副社長。

なんだかすごく楽しそうに笑うその姿が

いい加減イライラしてくる…。

どうせ、私は天然記念物並みの女です。

いいですよ、笑いたいだけ笑ってください。

半分、イジケながらコーヒーを口にした。

砂糖とミルクが入った甘いコーヒーが

少しだけそんな私の気持ちを鎮めてくれる。

「もう、そんなイジケないでよ」

「…別にイジケてなんかいません」

「ゴメン、ゴメン、笑い過ぎた。」

…って、まだ笑ってるし。

「よし！じゃあAちゃんに一ついいことを教えてあげる」

とっておきのネタだよ、と笑うその顔は

社長に負けず劣らず

タチが悪い匂いがする。

「…なんですか？」

少し、危なげな気もするけど…。

なんか…社長がらみだと思うと

好奇心が勝って、聞きたくなってしまう。

「翔ちゃんね…」

副社長はこっそりと私に

社長の弱点を教えてくれた。