オレ様社長に恋をして 2 (ページ7)

今日:27 hit、昨日:0 hit、合計:1,054,710 hit

37. 未経験ページ7

.

「お疲れさん、まずは予行練習ってとこだな』

「…っ///」

柔らかな感触が残るおデコを押さえながら

飛び起きる私に

ニヤリと笑う意地悪な社長。

『今どきの中学生のガキでも
そんな反応しねぇぞ笑』

「し、失礼なっ///」

唇にキスされたわけでもない

子供騙しみたいなおデコへのキス。

だけど

それすら経験したことがないような私には

その威力だけで半端なくて…

中学生以下の反応だと言われても

どうしようもない。

『おまえ、アッチの経験はないだろうと思ってたけど、キスもまだなんだな』

「……うっ、」

人が気にしてることを

そんなはっきり認めさせるみたいに

言わなくても…

バカにし過ぎというか…

デリカシー無さすぎです。

そりゃ、この年になって

全てが未経験なんて

天然記念物並みの珍しさだって

わかってるけど…。

私の周りの友達も

とうの昔に経験済みだし

同級生の中には

もう結婚して子供までいるコだっているけど。

でも、そういう人が居なかったし

どうせなら、大好きな人と結ばれたい…って。

そんなこと考えている私に

社長は遠慮のない笑みを浮かべたまま

『俺が、ゆっくりと教えてやるよ』

「け、結構ですっ///」

『だから、遠慮するなって』

「遠慮なんてしてませんから///」

『まぁ…そのうちゆっくりな？』

どこか自信ありげに言うけど…

私のオール未経験がそんなに奇跡的ですか？

そう言い返そうとしてやめた。

社長がこれ以上喜ぶネタを与えるのは

自分の損になる気がしてやめた。

「もう、寝ます、おやすみなさい。」

私は、逃げるようにして

自分の部屋へと入った。

.