オレ様社長に恋をして 2 (ページ5)

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35. ディープ？ページ5

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この雰囲気は苦手というか…

まだ、一度も経験したことないんですけど…。

『A』

さっきまで、おまえ呼ばわりしていたくせに

こんな雰囲気の中、名前で呼ばないで欲しい。

至近距離で私を見下ろす

芸術的に整った顔がフッと笑う

『なんて顔して、俺のこと見てんだよ』

今、自分がどんな顔してるかなんて

見たくもないし、知りたくもない。

そんな意地悪い笑顔を浮かべてる社長の顔を

私は見ることなんかできなくて…

『A…』

うながすように名を呼ばれ

危険だと頭の奥で鳴ってる警報に逆らって

少しだけ社長を見上げてしまう。

「……」

睫毛の一本一本まで

見えてしまうほど近い距離。

息をすることすら忘れてしまいそうになる。

「……ｯ、な、なんでしょうか、」

手も足も自由にならない私は

やっぱり社長の視線から逃げるように

慌てて顔を横に向けた。

『わかってるくせに…フ～ッ』

「…ッ！
耳に息を吹き掛けないでください！」

『この続き、もちろんスルだろ？』

「何も続きをするようなことは
ないと思いますけど」

『誘ってるくせに』

「誘ってなんかないです、
社長の勘違いです、、」

コレは何かの間違いなのだろうか…

いや、むしろ夢の中かもしれない…

『軽いのとディープなのどっちがいい？
Aの希望を叶えてやるよ』

…軽いのと、ディープ？

そ、それって、キ、キスのこと？？

「ど、どっちも、希望してませんからっ///」

『俺にはそう見えないけど笑』

お願いだから社長…

耳元で囁かないでください…

近すぎます…。

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