オレ様社長に恋をして 2 (ページ27)

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57. オレ様スイッチページ27

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「水着の紐…結べそうですか？」

『んー…もうちょっと』

少し、時間がかかっているので

心配になってそう聞けば

歯切れの悪い返事が返ってきた。

結構手こずってるのかもしれない。

この波の中、紐を結び直すのは

確かに難しいかもしれない…。

少しでもでも社長と体を離そうとする私を

波がイタズラに私達を近づける。

『あんまり俺に胸を押し付けるなって。
おっ、お前、ヤバッ…
俺の下半身に微妙なタッチとかするな！』

「…っ///」

別に押し付けたくて押し付けてるとか

触りたくて触ってるわけじゃないんです///

波が私の身体を社長に近づけるんです///

「す、すいません…///」

思いっきり社長の首もと辺りに

顔が密着しそうになりながらそう言えば

波に押されて社長の首に唇が触れてしまう…。

『ちょっ！俺の首にキスとかするな///』

「す、すいません…泣」

お願いだから誰か…

この波を止めてください…泣。

もう、私の方が恥ずかしさで

頭から湯気が出そうです…。

『お前、ゆでダコみたいに顔…真っ赤。
…って、首まで真っ赤になってるぞ笑』

そんな実況中継は、いらないですから

早くしてください///

『ふーっ…なんとかできた…』

「ありがとうございます！」

ホッとしたのも束の間。

なぜか、私の背中に社長の手が回った。

しかも、微動だにしないんですけど…

「あのぅ……」

なんか嫌な予感がする。

うん、すごく嫌な予感がする。

『一応、聞くけど…
俺に感謝してるよな？』

わざと私の耳に密着させて囁く唇。

…なんとなくだけど。

お礼の言葉を催促してる感じではない。

『鶴の恩返しって、昔話しがあるくらいだから
Aの恩返しもあるんだよな？』

明らかに社長のオレ様にスイッチが入ってる。

一難去ってまた一難…。

なんか…

すごーく嫌な予感がするんですけど…。

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