オレ様社長に恋をして 2 (ページ21)

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51. 心配してるページ21

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「あれ？Aちゃん、
なんでパーカー着てるの？」

大野さんが、私を見て言った。

「うーん…それは」

「そんなの着て、暑くない？」

「少し…暑いですね」

そう言って、パーカーを脱ごうとすると

『いいから、水に入るまで着てろ』

また、不機嫌そうな社長にそう言われた。

なに、怒ってるのかなぁ…って

社長の横顔をチラ見すると

そんな私を見て大野さんが

こっそり、私に耳打ちしてきた。

「翔ちゃん、Aちゃんのことが
心配なんだよ」

「えっ…？」

「他の男が寄って来ないか、
目を光らせてるんだよ」

「まさか…そんな、」

「翔ちゃん、そういうとこ不器用だから
誤解されやすいけど…
俺と同じでAちゃんのをことを
心配してるんだよ」

なんだかくすぐったいような嬉しさで

クスクス笑うと…

『あ？なにがおかしいんだ』

不機嫌そうに眉を寄せるその顔を見ても

なんだか、すごく嬉しい気分になった。

「楽しんでるだけです。
あ、あの浮き輪ってレンタルですか？」

『たぶんそうだ』

「じゃあ、ちょっと借りに行ってきます」

行こうとした私の腕を社長が引き止め

『おれが借りてきてやるから
智くんとあそこの椅子にでも座ってろ』

少し離れたところのパラソルを指差し

社長はカウンターに向かった。

私と大野さんは社長に言われた通り

パラソルの下に行くと

大野さんは、すぐにウトウトし始めて

私は、そんな大野さんの隣りで

社長の帰りを待った。

連休のせいか、すごい人の多さ。

どこ見てもカップル、カップル…

イチャイチャ、イチャイチャ…

なんだか、みんな幸せそうで羨ましいな…。

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