オレ様社長に恋をして 2 (ページ16)

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46. 悪代官ページ16

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「本当に申し訳ありませんでした！
今日のことはなかったことにしてください！」

『だけど、先に仕掛けてきたのは
おまえの方だからな？』

「そ、それは、あの、すみません…
本当に申し訳ないです。」

恥ずかしさのあまり

身を小さくして、頭を下げた。

確かに久しぶりにめぐみとお酒飲んで

前後不覚になったのは私です…。

きっと何かの拍子で

社長にしなだれかかるかなにかして

そういう雰囲気になっちゃったんですよね？

「今後、このようなことがないよう
十分気をつけます…」

ぺこぺこ頭を下げて

社長のベッドから下りようとすると

『A、』

「はい？」

『おまえ、人の言うことは
なんでもかんでも信じるんだな。
それって危なすぎ』

「…はい？」

『さっきの全部ウソ』

ニヤリ、と悪代官みたいに微笑む社長。

『帰って来たら、おまえが廊下で寝てたから
ベッドまで運んでやったんだよ』

「それだったら、私の部屋に
運んでくれたらよかったのに…」

『おまえが俺のシャツ掴んで
離さなかったくせによく言うよ』

ん…？

なんとなくだけど…

すごく微妙に残ってる記憶…

断片的にそれらしきものが……。

『一緒にいてください…
なんて可愛いこと言うから
合意とみなしてヤッちまおうかと思った』

ヤバイ。

恥ずかしさでどうにかなりそうだ。

だって、だって、だって

そんなバカなセリフを

口走った記憶があるような…

『おまえのその顔…
昨夜の時以上にそそられるわ…笑』

恥ずかしさのあまり

ベッドから立ち上がった私…。

『チェックインは２時だから
ちゃんと、週末泊まる支度しとけよ』

「え、今日は社長と大野さんだけでは？」

『何が楽しくて、男二人で行かなきゃ
なんねーんだよ』

「…でも……」

『おまえは社長の俺にとってなに？』

「…秘書です」

『俺が王様なら、おまえはなに？』

「…召使いです」

『だったら、俺に服従しろよ…笑』

何も言えずにいる私に

社長はご機嫌にそう言い残すと

さっさと私を部屋から追い出して

社長の手によって閉じられるドア。

廊下に出された私は羞恥心で

しばらく動けないまま。

覚えてなければ

どうせまたウソだ…なんて思えたのに。

なんで私の頭は余計なことを

しっかり記憶しちゃったんだろう。

「もう、ヤダ…サイテー…」

誰か…

悪い夢を見たんだと言ってください…泣。

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