オレ様社長に恋をして 2 (ページ1)

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31. 腕の中ページ1

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え？

なに、これって…？

…気のせいか

この状況って…

そんなことを男の人にされた経験がないから

なんとも言えないけど…

…でも、

……やっぱり、、

私は、社長の腕から抜け出そうとして

ジタバタと体を動かしながら

「社長は良くても、
私がよくないんです…けどッ、」

そんなことを口走りながら

私は、社長の腕から抜け出そうとした。

だけど、社長の腕は緩むどころか、

私を引き寄せる力が気のせいか

いっそう強くなっている気がするんですけど…

『まだ、稲光りが光ってから
また、雷が鳴るかもしれないぞ？』

何を今更とでも言いたげな口調で

社長は小さな子供をなだめるように

私の背中をポンポンと叩くけど…

「だ、大丈夫、ですから…」

やっぱり、この状況はドキドキするし…

私は、召使いの居候で…

社長の秘書で…

でも一応、女なんです…

「……」

だけど…

これじゃ、まるで社長に

私をきちんと女性として

見てくださいって言ってるみたい…。

『…どーした？』

ジタバタするのをやめた私に

社長は不思議そうに聞いて来たけど…

なんて答えていいのかわからない。

だからといって

少し緩んだ腕の中から

逃げ出すこともできない。

だって、私…

今、社長の胸の中から出て

社長と面と向かいあったら

熱くなった頬の言い訳を

どう説明したらいいのかがわからないから……

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