オレ様社長に恋をして (ページ6)

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06. 怖い人ページ6

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「はぁー……。」

「ちょっ、そんな大きなため息つくなって。
俺の幸せまで逃げちゃうでしょ笑」

今の会社に入ってから

ずっと、仲良くしてくれてた相葉さんに

背中をボン…と、叩かれた。

「だって、秘書ですよ？
こんな私が、秘書ですよぉー。」

「でも、翔ちゃんの秘書だよ？」

すました顔で、そんなこと言う松本部長。

「部長…最初から、知ってたんですか？」

「えっ、何が？」

「私の秘書の話しですよ…」

「あー、何となくは聞いてたけど
まさかこんな早くに話しがまとまるとはね笑」

「部長、私を売ったんですか～泣」

「いや、そんなつもりねーよ笑」

「だって、だってですよ。
二宮副社長に言われたです…
“社長と秘書と書いて、王様と召使いって
読む”って！」

「アハハ…ニノらしい発言」

赤ワインを飲みながら、松本部長は笑うけど

私は、考えるたびブルーになる。

「でも、あの、翔ちゃんの秘書でしょ？
何がそんなにイヤなの？」

ピザを食べながら

相葉さんが楽しそうに笑う。

「あの…櫻井社長のこと
私は、まだよく知らないし、
今日話した感じでは、帝王感バリバリで怖いし…グスッ」

「ああ、もうっ。泣くなって！！
でも、Aちゃんはそういうけど
翔ちゃんの人気って相当だよ。
秘書になりたいっていう女の子いーっぱい
いるんだよ？」

「……」

「それに、Aちゃんだって、いつまでも
ウィークリーマンション住まいは
できないだろ？」

「それは…そうだけど…」

「ほら、ね？
だから、しばらく翔ちゃんのところでお世話になったらいいんだって」

「…でも、社長…怖いんだもん
本当に、社長は怖いんです！」

「そうかなぁ？」

「薄笑いを浮かべながら、キツいこと言うし…
本当にお化けなんか問題にならないほど
櫻井社長の方が怖いんです！」

…すると、私の背後で人の気配を感じた。

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