オレ様社長に恋をして (ページ20)

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20. セ○レの意味ページ20

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「いつから、そこに居たんですか…？」

「え？最初っから居たけど笑」

「…ウソですよね？
だって、私…気づかなかったですよ？」

「もう、Aちゃんったら
他の男のことばかり考えてるからだよ」

「他の男の人…って、私は…別に
そんなこと考えてません…。」

しどろもどろになりながら

ごまかそうとしてるのに…

副社長はデスクの椅子を

引っ張り、私の側に転がしてくると

気の抜けない笑顔で

私のことをジッと見つめた。

「ついさっき、Aちゃんが
翔ちゃんなんか、好きになる相手じゃないって言ったからさ～
なんか、あったのかなぁ…って、
気になるじゃない？」

“あの人”と言っただけで

社長の名前なんか、出してないのに…。

「社長のことを言ったわけじゃ
ありませんから…」

さりげなーく、予防線を張ってるのに。

「Aちゃんが、他の誰か好きなんて
言ったら、翔ちゃん不機嫌に
なっちゃうよ笑」

そう言って、すご～く楽しそうに笑ってる。

「……社長はそんなことで、
不機嫌になんかなりませんよ」

社長が動揺した姿なんか見たことないし

だいたい、いっつも不機嫌じゃない。

「だって…社長さんには素敵なセ○レさんがいるじゃないですか？」

「えー、マジ？」

「だって、昨夜。
そのセ○レさんが、社長を訪ねて来ましたよ？」

「え？セ○レ…？笑
…って、翔ちゃんが彼女のことを
セ○レって言ったの？」

「はい、社長がそう言ってましたから！
でも、いいですよね～？セ○レって響き♪
私セ○レに憧れます♪」

「ちょっ、Aちゃん？
セ○レに憧れてるの？
お兄ちゃんとしては、それは許せないなぁ」

寝てた大野さんが、慌てて起きて

そう言った。

「でも、私も誰かにセ○レって
言われたいです」

「一応…聞くけどさぁ…。
Aちゃんは、セ○レの意味知ってる？」

そう二宮副社長に聞かれ。

「セ○レのセは…性格がいい人で
セ○レのフレは…フレンドリーな人って、
社長に言ったら
“おまえってバカ？”って言われたんですけど。
…やっぱり…意味違います？？」

「ギャハハ！やっぱ俺のAちゃんは
最高！」

そう言って、大野さんは大笑いして

「ブフッ！Aちゃんマジウケる～」

副社長までもが、ヒーヒー言って笑った。

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