オレ様社長に恋をして (ページ18)

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18. ムカつくページ18

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横暴だと反論したかったけど。

『おまえは、そのままでいい』

真顔で、そんなこと社長が言うから。

私は反論もできなければ

それに対して、

気の利いた言葉さえ浮かばない…。

不覚にもドキッと弾んだ胸の

言い訳を探しながら

また窓の方へとそっぽを向くしか

出来なかった。

結局のところどんな言い訳を並べたところで

社長には勝てる自信なんかない。

だけど、せめて一度くらい…。

「私だって…スラッとした脚で
魅力的な女性って言われたいんです」

ポツリとした呟きは

思わずこぼれだした本音。

口に出すつもりはなかったのだけど。

『……Aはスラッとした脚で
魅力的な女性。』

棒読みで返された。

それはもう、全ての神経を逆撫でするように。

「……」

『一応言ってみたけど、これで満足か？』

「……」

『もう一回くらい言ってやろうか？』

「……」

『つーか、おまえが魅力的って
ありえねぇだろ』

「ちょっ、翔ちゃん！
俺のAちゃんに何言うんだよ！
俺のAちゃんは魅力的だって！」

『はぁ？どこがだよ』

「どこがって、その小ぶりな胸なんか
俺の手にスッポリ入るし…
ちゃんとマッサージしたら
AカップからBカップなるよー！」

「～っ、失礼な！
Cカップありますから！！」

「『ウソだ～笑』」

本っっ気でムカツク！！

あー、人って、意外に殺意をおぼえるのは

簡単かもしれない…

ダメだダメ。

今月の終わりの連休。

少し、ゆっくりしようかな…

イライラして

犯罪者になってしまわないうちに

リフレッシュした方がいいよね…

『温泉に行きてぇな』

そうそう、温泉とかいいよね…

疲れた体も

疲れた心も

ゆったりくつろいで

美味しいものなんて食べて

お酒なんか飲んでみたりして…

「せっかくの連休
ゆっくり過ごされてきたらどうです？
私、ちゃんとお留守番してますから。」

ニッコリ笑って

社長が温泉に行き

一人で過ごす休日を想像した。

『そういえば、最近できたあのホテル…
確かプールだとかスパが売りじゃなかったかっけ？』

「うん、そうだよ翔ちゃん。
確かそんな宣伝してたね～」

『久々に行くか？』

「うん！行く！行こう？翔ちゃん！」

よしよし

二人でゆっくりとスパでも入って

楽しんで来てください！

私はゆっくり、まったり…

一日中、寝て過ごしまーす♪

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