オレ様社長に恋をして (ページ17)

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17. ダイエットページ17

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やっぱダイエットしなきゃダメかなぁ…

信号待ちの中

通りすがりの歩行者を見て思った。

私は太ってる方ではないと思うけど

スレンダーでもない。

昨夜の社長のセ○レの人

身長は高くてスレンダーだったし…。

足も長くて

下手な雑誌モデルなんかよりずっと

凛としててかっこ良かったよなぁ…。

それに比べ私は、背もそんな高くないし

顔だって、極々普通のタイプ。

幼く見られがちな顔を

メイクで頑張ってごまかしてるレベル。

私が秘書に選ばれたのは

宝くじに当選したようなもので

社長のプライベートなお世話をする程度の

レベル。

そうでなければ

二宮副社長のイタズラ心に決まってる。

『おまえ、ダイエットしようとか考えてるだろ』

「なっ…」

なんで、社長は人の心の中が読めるの？？

思わず社長を見ると

社長の視線は窓の外へ向けられたまま

バカにしたようにフッと笑い

『お前の考えてることなんか
さっきからダダ漏れだ』

「ダイエットしたら、胸も小さくなっちゃうから、お兄ちゃんもダイエットは
反対だよ～」

社長も大野さんも

私の気持ちなんか知らずに

好き放題なこと言って。

本当なら

グーパンチをかましてやりたい気分。

「ほっといてください
二人にそこまで言われると
逆にキズつきます…」

思わず反論してしまった。

「す、すいません…生意気なことを言って。.」

謝りの言葉を口に出して

社長の横顔から不機嫌オーラが

出てないかどうかを伺ってしまう小心者な私。

とりあえず

気を悪くしてるような感じはないけれど…

『秘書の体調管理に口出すのは社長の権限だ。
秘書に体調崩されたら仕事に支障が出るからな』

社長はとってつけたように

もっともらしいことを言った。

「大丈夫です。
私は丈夫な体だけが取り柄なので…」

私は小、中、高校とオール皆勤賞という

記録を持っている。

インフルエンザが猛威をふるって

学級閉鎖になっても

同じ食事をして家族が食中毒になっても

吹雪く雪の中で６時間も雪だるま作りしても

…何事もなかった私。

ダイエットくらいで

体なんか壊さない自信がある。

「ダイエットしても、仕事に支障がでるようなことは絶対に…」

ありません…と続けようとしたのに

『とにかく、ダイエットはダメだ
俺が許さねぇからな？』

静かに有無を言わせない口調で

私の声は遮られた。

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