オレ様社長に恋をして (ページ14)

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14. 寝起きページ14

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―AM7:00

「社長、起きてください」

ドアの外から声をかけてみるけど、反応無し。

二宮副社長が、社長を起こすのは大変って

言ってたから

こんなんじゃ起きないのかなぁ…

―――まずは深呼吸してから

そっと、ドアを開けたけど

そこだけ、まるで深夜のような暗闇に

染まっている。

電気を点けようと

入り口付近の壁に手を伸ばすけど

スイッチが見つからない。

カーテンを開けたら明るくなるよね…。

入り口から差し込む明かりだけを頼りに

窓際へと足を進める。

濃紺の遮光カーテンを引くと

目が眩むほどの眩しさが、部屋を照らす。

「社長、起きてくださーい！」

爆睡してるのか

頭までシーツに隠れてて、ピクリともしない。

「社長、朝ですよ、起きて…っ」

その気配に気づいた時

体は強い力で引っ張られ

それでもなんとか足を踏ん張ろうとしたけど

床に落ちてるバスローブに足を滑らせた。

その瞬間、背中に感じるスプリングの軋み。

そして、バウンドする体。

『おまえ、朝からスキがあり過ぎ』

その声は、明らかにまだ寝起きって感じなのに

なんで朝から、こんなに力があるの？

「あの…社長！
私の上からどいてください///」

がっちり顔の両側で手を押さえつけられ

さらに馬乗りされてるこの状態。

『もっと、男がソノ気になるような
起こし方してみろよ』

アップに十分耐えれる顔に加え

寝起きの声とか無造作に乱れた髪とか

社長の色気が垂れ流し状態なんですけど…

「私に、それは…ム、ムリ…です」

『じゃあ、今日は仕事休む。
おまえも休んでいいぞ。』

そんな無責任なセリフを口にして

私を抱き枕のように抱きしめ

さらに、私の耳元に唇を寄せ

『決まりな？』

甘い低音ボイスで、囁いた。

「は…ぃ」

い、やいやいやいや。

ちょっと一瞬、頷きかけてしまった。

「そ、それは、ダメです！」

社長の誘惑に惑わされる手前で

私はブンブンと首を横に振る。

本当は力一杯押しどけたいのに

まったく、ビクともしない。

『細ぃ指だなぁ…折っちまいそうでこえー…』

押さえつけていた私の手に

自分の指を絡めながら

何も聞こえてないかのように

眠る体制に持ち込もうとする。

……だけど。

ここで、流されるわけにはいかない。

彼は社長で、私は秘書。

彼は王様で、私は召使い。

いや、その前にスケジュールが…。

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