オレ様社長に恋をして (ページ1)

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01. 私の日常ページ1

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新社会人になって半年。

あの嫌な事件から1カ月。

最初は着慣れないスーツに

窮屈さを感じてたけど

今は、スーツを着ると気持ちが引き締まるし

オフィス向きなメイクも板についてきた。

それに、パンプスで歩くのも慣れたし

ラッシュ時の満員電車にも

上手く乗り込めるようになった。

「おはよう、Aちゃん。」

「おはようございます。相葉さん」

隣の席に座る相葉さんは

とても気さくで、すごーく優しい人。

人見知りの私でも、すぐに仲良くなれた

唯一の男性社員。

「ねーねー、知ってる？」

「なにがです？」

「翔ちゃん、帰って来てるんだって」

「櫻井社長がですか？」

「うん、アメリカのお父さんの会社から
戻って来たみたい」

うちの会社は、新しいIT企業で

ここで働く社員さんも若い人ばかり。

彼のお父さんは誰が聞いても知ってるような

大手企業の重役さん。

だけど、彼のお父さんがいる

海外のその会社だと

自分がやりたいことを好きに出来ない

…という理由で

この日本に会社を設立したらしい。

櫻井社長は、容姿端麗、頭脳明晰で…

おまけに、ダークスーツがよく似合う

平成の王子様みたいな人。

「A、ちょっといい？」

「は、はい！」

後ろから声を掛けて来たのは

これまたイケメンの松本部長。

「ニノがAを呼んでるから
急いで、行って来てくれるかな？」

「えっ、二宮副社長が私を
呼んでるんですか！？」

「うん、そう」

「ま、まさか…私…。
会社をクビになった…とか、、」

「そんなことないから
ほら早く行けって笑」

手をヒラヒラさせて

私を部屋から追い出すけど…

私は、何を言われるのがわからなくて

かなり緊張しながら副社長室に向かった。

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