検索窓
今日:10 hit、昨日:17 hit、合計:357,543 hit

#13-6 深淵からの招待 ページ47

その頃、槙島のセーフハウス
テーブルにはおいしそうなご飯が並んでいる


グ「お食事はお口に合いましたか?」

『えぇ・・・有能なハッカーが料理も得意とは驚いたわ』

グ「それはよかったです」

『・・・お母さん役とはね』

槙「そんなんじゃないよ。ただ作ってもらったら意外と美味しくてね」


本を読んでいた槙島だが、グソンとAの会話に割り込んだ


『相変わらず紙の本が好きなのね』

槙「Aもだろう?」

『私の場合、聖護と違ってそれしか与えられなかったから』

槙「それでも、今もずっと紙の本なんだろう?」

『・・・うん』



グ「旦那とAさんはどのくらいの付き合いで?」

『あら・・・てっきり全部知ってるのかと思ったわ。』

槙「詳しくは話してないさ」

グ「旦那はあまり深く教えてくれませんからね」

『・・・私が6歳か7歳頃からだから、6年位一緒だったかしら?』

槙「そうだね。」

『昔は一緒にいると、よく兄妹に間違えられたわ』

グ「確かにそうですね。髪色も眼の色も似てますから」

『…眼は少し違うわ・・・・・・』


暗く切ない顔をするA


槙「僕は好きだよ、Aの眼。兄妹に間違えられるのは嫌だったけどね
  僕は一人の女の子として大切に想ってるから」


そう言ってAの所まできて髪をなでる
恥ずかしくて顔を赤くするA


グ「それはそれは、ご馳走様です。」

槙「でも…なんで公安(あんな所)に住みついてしまったのかな?
  少なくとも標本事件の時に君は薄々気付いてたはずたよ?
  もしくはそれよりもっと前…」


槙島は表面上穏やかに笑っているが
Aは逃げられないと思いゆっくりと話し始めた


『…最初は本当に聖護を見つける為だった
 でもあなたの言う通り、いつの間にかあの場所に馴染んでいったわ
 あなたを探し出したいと思っていた自分よりも、刑事としての自分を構築していった』


グソンは槙島の視線を感じ、部屋をそっと出ていった


『それでも最初はシビュラシステムとは何か・・・
 そんな疑問を突き詰める為の自分だった』

槙「でも既に身は公安の人間・・・一歩踏み入れてしまっていた」

『えぇ。いつしか聖護が知っている私は眠り
 聖護の知らない私が生まれた。それは今の時代ではありえない
 葛藤の中で生まれた自分だったわ』

槙「普通の人間であれば、その前にシビュラに目をつけられるからね」

#13-7 深淵からの招待→←#13-5 深淵からの招待



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
346人がお気に入り
設定タグ:PSYCHO-PASS , サイコパス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

明里香(プロフ) - 13ー9話、かもそれないじゃなくて、かもしれないです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13ー4話、ずぐにじゃなくて、すぐにです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8ー3話、ざらもじゃなくて、ざるもです。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話、真相の令嬢じゃなくて、深窓の令嬢です。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 名無し82480号さん» コメント気がつかずで申し訳ありませんー(;O;)!!名無し82480号さんのご希望に添えた形で槙島落ちになりました\(^o^)/貴重なご意見ありがとうございました!! (2015年7月31日 11時) (レス) id: 4915a855a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫苑 | 作成日時:2014年8月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。