#13-3 深淵からの招待 ページ44
宜「司狼監視官は・・・知っているのですか?」
禾「・・・それも私から述べるつもりはない。
シビュラの目であるドミネーターの銃把を握る刑事はシステムの末端だ。
そして人々は末端を通してのみシステムを認識し理解する。
よってシステムの信頼性とはいかに末端が適性に厳格に機能しているかで判断される
君たちがドミネーターを疑うならば、それはやがて全ての市民が
この社会の秩序を疑う発端にもなりかねない・・・解るかね?」
宜「・・・提出した報告書には不備があったようです」
禾「結構だ。明朝までに再提出したまえ。
当然部下たちにも納得のいく説明を用意する必要があるだろうが・・・」
宜「・・・お任せください」
禾「宜しい。宜野座君・・・やはり君は私が見込んだ通りの人材だ
槙島聖護の身柄を確保しろ。一日でも早くこの社会から隔離するんだ
ただし殺すな。即時量刑・即時処刑はシビュラあっての制度だ
この男を捕らえ本局まで連行すればいい。後は何も気にするな
槙島聖護は二度と社会を脅かすことなどなくなる・・・藤間幸三郎同様にな・・・」
宜「・・・司狼監視官については」
禾「・・・槙島聖護に連れていかれたそうだな。
だが、彼女なら大丈夫だ。気にすることはない。
槙島と一緒に保護して連れて帰ってくればいい。」
宜「・・・彼女が何事もないとわかるのですか?」
禾「・・・彼女は私が直々に連れてきた逸材だ。
A君が居ない今、宜野座君・・・頼んだよ」
宜「・・・はい」
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病室でゆっくり目を覚ます狡噛
朱「・・・起こしちゃいました?」
そこには果物をかかえた常守がいた
狡噛は以前、目を覚ました時は
Aが居た事を思い出した
狡「・・・・・いや」
朱「読書ですか?入院中とか電子書籍の方が便利じゃないですか?」
狡噛の胸には読みかけの本が置いてあった
狡「紙の本のほうが俺の身体感覚に合う
それに・・・・・・いや、わざわざすまない」
狡噛は何かを言おうとして途中でやめた
朱「・・・いえ。どうせ私も少し休めって言われてますし」
狡「・・・葬儀の方は?」
朱「一昨日に・・・」
狡「そうか・・・」
朱「・・・すみません。槙島聖護を取り逃がしました
そして司狼A監視官を・・・保護できませんでした」
狡「あんたの責任じゃない。
おかしくなったのはドミネーターだ・・・そうなんだろう?」
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明里香(プロフ) - 13ー9話、かもそれないじゃなくて、かもしれないです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13ー4話、ずぐにじゃなくて、すぐにです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8ー3話、ざらもじゃなくて、ざるもです。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話、真相の令嬢じゃなくて、深窓の令嬢です。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 名無し82480号さん» コメント気がつかずで申し訳ありませんー(;O;)!!名無し82480号さんのご希望に添えた形で槙島落ちになりました\(^o^)/貴重なご意見ありがとうございました!! (2015年7月31日 11時) (レス) id: 4915a855a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫苑 | 作成日時:2014年8月26日 12時