PSYCHO-PASS オッドアイ監視官-Part2-

#12-6　Devil's crossroad ページ37

唐之杜のラボ

ソファには征陸、狡噛、宜野座が座っており
両サイドにAと佐々山が寄りかかる
そして六合塚は、Aの横に立っている



六「正直、北沢のイベントスペースを全て把握するのは不可能です。
　 あの辺りはオーナー不在のまま放置されているビルが多いので
　 そこを皆が好き勝手利用しているというのが実際のところ。
　 昨日オープンしたスペースが今日には跡形もないというケースがざらです」

征「イベントや開催日時の場所は、コミュニティー内の
　 人間しか把握できないということか･･･」

六「はい。ただ、中でも名の知れたスペースがいくつかあって
　 さらにこれらを犯人たちの行動記録に照らし合わせ絞り込めば･･･」


佐々山が口笛を鳴らす


六「あなたたちが言う反社会的組織が本当にあるなら
　 彼らが拠点にしているのは･･･
　 《イエローフッド》か《27(ﾂｰｾﾌﾞﾝ)クラブ》
　 いずれかの可能性が高いと思われます。」

唐「(ふぅ〜ん)」


六合塚をチラリと見る唐之杜
彼女の横にはニコニコしているA

一旦捜査会議を終わり雑談している一係
六合塚とAが仲良く話しをしている
その様子をみている狡噛


唐「なぁに〜？女の子にヤキモチ〜？」

狡「うるさい。ほっとけ。」

唐「あら、否定はしないのね。
　 まぁでも、Aも女の子がいて嬉しいんでしょ〜
　 ずっとヤローしかいなかったんだし？」


面白がっている唐之杜にムスッとする狡噛


唐「でも彼女･･･弥生ちゃんだっけ？なかなかできるんじゃない？」

狡「あぁ」

唐「まぁ彼女が居なくても事件は解決できたかもしれないけど･･･
　 どうやって懐かせたのかは知らないけど、ドストレートな慎也君より
　 柔らかく優しく包んで導く彼女のほうが･･･天使の姿をした
　 小悪魔って時もあるわよねー。あれでまだ未成年なんて･･･」


六合塚とAをみる二人
どうみても六合塚はAに懐いていて
とても楽しそうに喋っている
そんなAもまんざらではなく
六合塚を可愛がっているのは間違いない

狡噛はそんなAを哀しそう
でも愛しそうに見つめていた


狡「それでもあいつはマイナスを見せない。
　 だからあいつはきっと･･･天使なんだろう」

唐「だから惚れたのね〜」

狡「!?」

唐「うちの男共はわかりやすいわよね〜
　 でも未成年だもの。手は出しづらいのかしら〜?」


唐之杜こそが悪魔だと狡噛は思った

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