#12-4 Devil's crossroad ページ35
そっと息を吸い込むA
『♪〜♪〜〜〜』
六「!!あなたはっ!!」
Aの歌をきいて
驚いて席をたつ六合塚
『しーっ』
口に人差し指をあてて
少し困ったように笑うA
『アマルガムの弥生さんにも
知ってもらえてるのは嬉しいなぁ。』
六「だって!!・・・あなたは有名だったもの。
私もたまにコミュフィールドに行ってた・・・」
『ありがとう。』
六「でも・・・何故あなたが公安に?」
『うーん、まぁそれは色々あってね・・・』
少し困ったように笑うA
六「それに今回の事件、私に協力を求めなくても
あなたが居れば大丈夫なんじゃないの?」
『そこは別の話なの。残念ながら私はバーチャル。
現実問題、ライブハウスはさっぱりなの。
ただ今回の事件・・・歌が関わってるのがね・・・・・』
六「・・・」
『歌はね、弥生さんも知っているように
色々な意味で誰かの助けになるの。
もちろん《善と悪》どちらもね・・・。
犯罪係数だけで人の本質ははかれない。
そういったのは、犯罪係数=犯罪者には必ずしもならないから。』
六「どういうこと・・・?」
『誰かをわかりたい、近づきたい、守りたい・・・
そんな純粋な強い思いだけでも人間の心は動くわ。
そもそも同じ潜在犯なのに、何故執行官の適性が
出る人出ない人がいると思う?』
六「さぁ・・・。でもさっきの人は刑事としての嗅覚があるからっていってたじゃない。」
『うーん、まぁ難しく言うとそうかな・・・
勘ってとっても大事だからね!!
でもそれは誤解を招く事もあるじゃない?』
何にも言えない六合塚は少し目線を下げる
『善と悪の両方を知っている。
時に悪に近づくけれど、悪に染まることはしない。
だって善を知っているから・・・
そんな心が強くて優しい人に執行官の適性が出るんだと私は思うの。』
六「っ・・・」
『それがこの施設に収容される事で埋もれて
自分自身でさえもどちらかわからなくなってしまう・・・
環境と慣れというのはいつだって恐ろしいわ。』
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明里香(プロフ) - 13ー9話、かもそれないじゃなくて、かもしれないです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13ー4話、ずぐにじゃなくて、すぐにです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8ー3話、ざらもじゃなくて、ざるもです。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話、真相の令嬢じゃなくて、深窓の令嬢です。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 名無し82480号さん» コメント気がつかずで申し訳ありませんー(;O;)!!名無し82480号さんのご希望に添えた形で槙島落ちになりました\(^o^)/貴重なご意見ありがとうございました!! (2015年7月31日 11時) (レス) id: 4915a855a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫苑 | 作成日時:2014年8月26日 12時