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#11-8 聖者の晩餐 ページ30

外は雪が降っていた
狡噛はそっと目を開ける。そこには宜野座がいた


宜「気がついたか?」

狡「Aと常守…監視官は…?」

宜「Aは・・・っ」


宜野座はAの言葉を詰まらせた
そして気まずそうに常守のほうに視線をむける

そこには椅子に座り何かをつぶやいている常守
狡噛は常守の元へいき、肩をたたく


朱「私がゆきを見殺しにしたんです・・・
  それに・・・Aさんを・・・・・・っ」


膝の上で拳を握り締める常守


狡「何があった・・・?」

朱「あの男と…会いました…」

狡「あの男?」

朱「槙島聖護・・・・・・あの男はドミネーターで裁けません・・・!
  わ、わたしは!槙島を撃ちたかったんです・・・で、でも
  Aさんに当たってしまって・・・」

狡「!?・・・そうか。」

朱「すみません!!!ゆきも守れず・・・
  Aさんまで、こ、殺しかけて・・・っ」

狡「大丈夫だ。Aはお前が悪いなんて思ってないさ。」

朱「でもっ!すごい出血を!!
  それに、助けることも・・・またできなくて・・・」

狡「俺と同じでAもタフだ。
  それに《また会える》そう、あいつは言った。
  嘘はつかない。大丈夫・・・大丈夫だ。」


そう言った狡噛は、まるでその言葉を
自分に言い聞かせているようだった


朱「でも・・・」

狡「?」

朱「Aさんは、槙島の事を・・・聖護と呼んでいました」

狡「なに!?」

朱「槙島も・・・Aさんを呼び捨てで呼んでいました
  あの二人は!!どこかで会った事があるんでしょうか・・・?」

狡「・・・どうだろうな。Aも標本事件のことは
  調べていたようだし、常守監視官、あんたでさえ
  閲覧できない資料をあいつは見れる。
  捜査の途中で接触していないとは言い切れない。」

朱「そうですか・・・私、Aさんがどういう人なのか・・・全然知りません。
  狡噛さんたちは長い付き合いなんですよね?」

狡「あぁ・・・だが、俺やギノも・・・とっつぁんでさえも
  Aの事をちゃんと知ってる人間は・・・いないかもしれないな」

朱「え?」

狡「あいつは・・・自分の事を話さない。
  隠してるとかじゃなく・・・話す行動(コト)を知らない
  もっと・・・聞いてやるべきだった・・・・」

朱「狡噛さん・・・」

#11-9 聖者の晩餐→←#11-7 聖者の晩餐



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作品ジャンル:アニメ
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明里香(プロフ) - 13ー9話、かもそれないじゃなくて、かもしれないです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13ー4話、ずぐにじゃなくて、すぐにです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8ー3話、ざらもじゃなくて、ざるもです。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話、真相の令嬢じゃなくて、深窓の令嬢です。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 名無し82480号さん» コメント気がつかずで申し訳ありませんー(;O;)!!名無し82480号さんのご希望に添えた形で槙島落ちになりました\(^o^)/貴重なご意見ありがとうございました!! (2015年7月31日 11時) (レス) id: 4915a855a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2014年8月26日 12時

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