#11-6 聖者の晩餐 ページ28
槙「僕は、人の魂の輝きが見たい。
それが本当に尊いものだと確かめたい。
だが、己の意志で問うこともせず、ただシビュラの神託のままに
生きる人間たちに果たして、価値はあるんだろうか?」
持っていた猟銃を常守にむかって投げる
槙「せっかくだ、君にも問うてみるとしよう。
刑事としての判断と行動を・・・」
ポケットから手錠を取りだし、船原の手首と手すりを繋ぐ
朱「な、何をするつもり!?」
槙「今からこの女・・・船原ゆきを殺してみせよう。君の目の前で。」
船「!?」
朱「!」
【犯罪係数48 執行対象ではありません。トリガーをロックします】
槙「止めたければ、そんな役にたたない鉄屑ではなく
今あげた銃を使うといい。引き金を引けば、弾は出る」
朱「で、できるわけない!だってあなたは・・・!」
槙「《善良な市民だから》・・・かね?シビュラがそう判定したから?」
取り出した剃刀で船原の背中を切りつけた
船「あぁぁぁぁぁぁっぁあ!!!」
--------
『ゆきさん!?!?!』
すぐ近くから船原の悲痛な叫びが聞こえ
その方向に走り出すA
--------
【犯罪係数32 執行対象ではありません。トリガーをロックします】
朱「どうしてっ!?」
槙「何故かは僕にも分からない。子供の頃から不思議だったよ。
僕のサイコパスはいつだって真っ白だった。ただの1度も曇ったことがない。
この身体のありとあらゆる生体反応が、僕という人間を肯定しているんだろうね
これは健やかにして善なる人の行いだ……と」
船「やめてぇ!!助けて………あかねぇ!」
朱「ゆき!」
槙「君達では、僕の罪を計れない。僕を裁ける者がいるとしたら
それは……自らの意志で人殺しになれる者だけさ」
猟銃を拾い、ドミネーターと一緒に構える
朱「今すぐゆきを解放しなさい!!さもないと・・・」
槙「さもなければ、僕は殺される。君の殺意によってね。
それはそれで尊い結末だ………ほら、人差し指に命の重みを感じるだろう
シビュラの傀儡でいる限りは、決して味わえない。それが決断と意志の重さだよ」
【犯罪係数アンダー20 執行対象ではありません。トリガーをロックします】
『朱ちゃん!!!』
槙「待っていたよ、A。思っていたより早かったね。」
346人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 13ー9話、かもそれないじゃなくて、かもしれないです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13ー4話、ずぐにじゃなくて、すぐにです。 (2022年10月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8ー3話、ざらもじゃなくて、ざるもです。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 8話、真相の令嬢じゃなくて、深窓の令嬢です。 (2022年10月7日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 名無し82480号さん» コメント気がつかずで申し訳ありませんー(;O;)!!名無し82480号さんのご希望に添えた形で槙島落ちになりました\(^o^)/貴重なご意見ありがとうございました!! (2015年7月31日 11時) (レス) id: 4915a855a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫苑 | 作成日時:2014年8月26日 12時