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私は立ち上がり、物資と一緒に
送られてきた荷物を漁る。
その荷物は私が政府に預けてあった
自分の荷物なのだが、
それも一緒に送ってくれていたんだ。
さすが弥生さん。気が利く！
中には着替えや日用品、衛生用品などが入っていて、
私の生活には欠かせない物だ。
政府に預けていたのは、
本丸に派遣された時用にしていたから。
その中から
タオルとドライヤーとブラシを取り出し、
鶴さんの後ろに座る。
A「動かないでよ」
簡単にタオルで拭いてからドライヤーを起動させる。
独特な煩い音が部屋中に鳴り響き、
鶴さんの髪を揺らす。
いつ見ても綺麗な白髪だ。
A「鶴さん、ちょっと聞きたいんだけど」
鶴丸「俺で分かる事なら答えるぜ」
A「ここには、
この建物以外の建物って無いの？」
鶴丸「そうだな、俺が知ってるのはここだけだ」
予想が外れたか…。
そうなると、この建物内の何処かに
いるって考えるのが妥当だな。
振り出しに戻ってしまった。
明日は一部屋ずつ調べるしかないか…。
唯一の救いは、
部屋数がそんなに多くないって事だけだ。
鶴丸「いや待てよ。
そういや初期刀の加州が、
庭に納屋があったって言ってたな…」
A「納屋？あの庭に？」
鶴丸「庭と言っても裏庭だ。
俺は行ったことはないが、
初期刀の加州が言ってたんだ。あるんだろう」
裏庭はまだ見てないな…。
明日は裏庭から見てみるか。
鶴さんの髪も乾かし終わり、ブラッシングもした。
そのタイミングが分かったのか、
鶴さんも立ち上がって部屋から出て行く。
そんな鶴さんの背中を見送りながら、
今度こそ寝ようと片付けをした。
………それにしても鶴さんって、
あんなに引っ付いてくる
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作者名：まほろ | 作成日時：2020年3月19日 12時
