〇●〇● ページ34
未だに服の処理しか
出来ていない為、
前任が使っていたであろう
文机は書類とゴミの山。
とりあえずそれを全部薙ぎ払って退かし、
そこに通信用のパソコンを置く。
(ちなみに、前任の審神者が使っていた物だ)
そのパソコンを起動すれば、
デスクトップ画面が表示されるんだけど…。
A「うわぁ、悪趣味ぃ…」
鶴丸「これはさすがの俺も驚きだ…」
表示されたデスクトップの背景画面には、
前任の審神者がお気に入りだったのだろう。
蛍丸を隠し撮りした画像で埋め尽くされていた。
マジでこいつの頭を理解出来ん…。
下手したらこいつ、ストーカー気質も持ってるな…。
早々にそのデスクトップ画面を
覆うように通信画面を開き、
政府への発信ボタンをクリックする。
【通信中】
と文字が見え、私は画面から少しだけ離れた。
途端、【通信開始】の文字に切り替わり、
弥生さんの顔面ドアップへと切り替わった。
A「……弥生さん、近いで…」
弥生「大丈夫？！何も起きてない？！」
A「大丈夫です。
今のところ何も起きてませんから、
画面から離れてください」
弥生「それならよか…ん？
後ろに…、つ、鶴丸国永？！
ちょ、ちょっと！本当に大丈夫なの？！」
鶴丸「相変わらず、やかましい奴だな」
A「大丈夫ですから！
とりあえず落ち着いて話を聞いてください！」
弥生さんを叱咤すると、
やっとの事で弥生さんが黙る。
画面からも離れた事を確認して
溜息を吐いてから本題へと入った。
A「まず最初に。
早急にお風呂を用意してください」
弥生「は？お風呂？」
A「この本丸、お風呂が無いんですよ」
弥生「………は？え？」
その反応、私も同意しますよ。
A「とにかく、
この本丸にはお風呂が無いんです。
私だけなら何とでもしますけど、
彼らが入れない現状は許せないので、
早急に、寧ろ今すぐに作ってください」
弥生「あ、はい…。今すぐ業者に連絡します」
私との通信を繋いだまま、
弥生さんはスマホを操作して
業者であろう会社へと連絡する。
そういう所、政府って便利だなって思う。。
全部お抱えの業者があるんだから。
弥生「すぐにでもそっちに業者が行くと思うから、
対応だけよろしくね」
A「分かりました。ありがとうございます」
弥生「さて、このまま報告を聞いてもいいかな？」
A「そうですね。では、報告します」
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作者名：まほろ | 作成日時：2020年3月19日 12時
