２ Side Pit ページ3
ピット「今日も元気にお仕事、お仕事!!」
自分の声を追うように、ボクは大空へと飛び出した。
パルテナ「ピットは本当に元気ですねぇ。助か
ります」
ピ「ありがとうございます！」
ほんの数ヶ月前、ボクらはハデスの討伐に成功し、天界と地上界の平和を取り戻した。
が、それで全部が終わりじゃない。
指揮官を失っただけで、冥府軍の魔物はまだ大量にいると考えられているからだ。
そいつらの浄化のために、ボクは日々少しずつ仕事をこなしている。
魔物は自分の意思で動かないから、まずはおびき寄せないといけないわけだけど……前回はまたしてもパルテナフェロモンの奇跡を掛けられて大変な目にあった。今回はそんな命懸けな仕事内容じゃなければ良いんだけど……。
ピ「……ところで、今日の仕事はなんですか？」
パ「ピットは、戦わない天使に"フラービス家"という、いわば豪族のような者たちがいるのを知っていますか？」
ピ「フラービス家？」
パ「はい」
どうやらパルテナフェロモンの奇跡を使われる訳ではないようだけど……
……フラービス家か……
何処かで聞いた事があるような。
ピ「ええと……確か、"狂った王女"と呼ばれる少女がいるとかいないとかで、一時期すごい騒ぎになったとこですよね」
パ「そうです。やはりピットも噂くらいは聞いた事があったのですね」
ピ「えぇ、本当に噂程度ですが」
フラービス家の事は、イカロス達の話を小耳に挟んだ。
街についての噂話に興味は無いから細かい事は知らないけど、確か……フラービス家のお嬢様がとんでもなく変な天使で、いつの間にやら「狂った王女」というあだ名で街の天使の話題になっていたとかだ。
ピ「で、フラービス家がどうしました？」
パ「最近、その"狂った王女"が家から追放されて独り暮らしをしている事が分かりました。その王女に、パルテナ軍へ入るよう説得して欲しいのです」
ピ「了解です！」
良かった、パルテナ様にはたまに無理難題を押し付けられる……いや、頼まれる事があるけど、今回は比較的安全で楽な仕事かも。
ピ「……そういえば、何故 "狂った王女"なんて呼ばれているんですか？」
パ「もうすぐ王女が1人で暮らしている家に着きます。たぶん、お手合わせした方が分かりやすいでしょう」
ピ「え？ お手合わせって？ 戦わない天使の筈じゃあ……」
パ「着地の準備をしてください」
ピ「えっあ、はい!!」
……もしや……あんまり楽な仕事じゃない感じか……？
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降魔(プロフ) - お気に入り登録有難う御座います！🙏 (2022年8月19日 20時) (
レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、15000hit超え、有難う御座います！ (2021年11月15日 19時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座いますm(*_ _)m (2021年10月5日 18時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います!! (2021年7月19日 17時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔@テスト前のため低浮上(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います！ 続編の更新頻度、頑張って改善していきます……！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：降魔 | 作成日時：2019年8月9日 12時
