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告白の木1 ページ1

告白の木


(まさか!私のこと好きなんじゃ...)

ミサキ階段でのご褒美という名のキスと今までの花子くんの態度に困惑しながらも行き着く答え。

(でも...Aちゃんのこと彼女って言ってたし...)

悩んでいるとコロコロと変わる表情に葵が"どうしたの?"と話しかけてくる。

「葵!!聞いて!!」

自身より恋愛経験豊富な葵に助けを求めるように飛び付く。

「それって...
寧々ちゃんのことが好きなんじゃない!?」

「やっぱり!
やっぱりそう思う!?」

きゃーの黄色い声をあげて恋愛トークをする二人。

「いきなりキスなんて
もうそれしかないじゃない」

「でででも彼女いるみたいだし...
あんまりタイプじゃない人だしぃ〜」

「ほんとに彼女かなんてわからないじゃん
どんな人なの?」

実習そっちのけで花子くんを思い出しながら語っていると"試しに付き合ってみたら?"と笑顔で爆弾を投下する葵に寧々は驚く。グサグサと経験が少ないから騙されると現実を叩きつける葵にメンタルがやられる。

「何事も経験だよ
意外といい人かもしれないし」

明るくいう葵に気持ちが追い付かない。

「とにかく心の準備はしておいたほうがいいよ
その調子ならきっとすぐ告白されちゃうんだから!」

「そう!?そうかなっ!?」

葵の唐突の発言にパアッと明るくなる。

「流行ってるからね〜」

「へっ告白が?」

葵が実習室の窓をあけると"ほらあそこ"と指を指す。
そこに大きな木がはえており、告白の木と呼ばれていること、噂の内容を話していく。

(っていうか...あんな木あったっけ?)

寧々は疑問に思いながらも窓の向こうにある木に誰かが立っていることに二人できゃあきゃあと叫んだ。

***

「寧々ちゃんに行ってもらうの?」

「んーそうしようと思ってー」

旧校舎の女子トイレで二人が話す。

「私じゃだめなの?」

何をするのかわかっているからか少し拗ねたようにいうAに笑いながら"Aにフラれるのは嫌だからねぇ"とブツブツと呟く普。

告白の木2→



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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります!体調気をつけて更新頑張ってください! (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:璃炎 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/lampyridae/page/1/  
作成日時:2020年2月9日 11時

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