ミサキ階段7 ページ28
ミサキ階段
「もしもーし」
電話に出ようとする寧々より先に花子くんが出る。
「左腕...
あたしの左腕探してくださいな...
あたし毎朝授業の前にお供えして
祠に祈るの
左と右で手を合わせて
今日もみんなが健やかで
ありますように...
急いでね じきに「やあ二番」
先程と同じ女性からの電話。話が終わりに近づくと途中で花子くんが話しかけた。
「久しぶり
俺のこと...覚えてるよね？」
意味ありげな言い方に女性は沈黙する。
「...じきに授業が始まるわ」
ガチャンと切られる電話の音。
不思議そうにみる寧々と光に気づくと"ただのゴアイサツだよ"と話す。
「挨拶のわりには少し怖かったけど」
Aの言葉に"そーかな？"とニヤリと笑って誤魔化すつもりもないみたい。
そうこう話しているうちにガコンと音がすると砂時計がまわりサラサラと砂が落ちる。
「また腕探しかよ
めんどくせぇな...
おい花子！なんか他にねーのかよ！」
再度始まる身体探しにイライラする光。
"なんか？"って聞き返してくる花子くんに弱点を尋ねる。
「弱点ならちゃんとある
神の依代といって...
七不思議に特別な力を与えてる」
ひょいと動くオモチャを持ち上げると背中を開けて電池を取り出す。
「まっ電池みたいなもんかな
それを破壊されると七不思議は大幅に弱体化する」
「それだ！
どこにあんだよ そのカミの えーと
ノリシロ！？」
「依代ね」
「依代！どこだ！」
光の間違いを思わず突っ込んでしまう寧々。
「この境界の最深部」
花子くんの言葉に寧々と光は復唱する。
「そのまんま最も深い場所のこと
恐らくはあの扉のずっと先
この階の一番上...」
上を指差すと階段が螺旋上に上へと続いていく。見るだけで憂鬱になっていく。
ふと花子くんはAを呼ぶと寧々と光に聞こえないように話す。
「ところで...A
ほんとうに無茶なことしちゃダメだよ
で体調は大丈夫なの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「地縛少年花子くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃炎(プロフ) - チアさん» 嬉しいコメントありがとうございます。まだまだ初心者で右も左もわからない状況ですが頑張って更新していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 (2020年1月29日 15時) (
レス) id: c47a1168a2 (このIDを非表示/違反報告)
チア - とても面白かったです！更新、楽しみにしています。頑張ってください。 (2020年1月29日 14時) (レス) id: 5a536fab7c (このIDを非表示/違反報告)
璃炎(プロフ) - ノノさん» 暖かいコメントありがとうございます。これから気をつけていきたいと思います。本当にありがとうございました (2020年1月28日 22時) (レス) id: c47a1168a2 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - 璃炎さん» いえいえ。これからは気をつけてください。そして更新頑張ってください。 (2020年1月28日 22時) (レス) id: 9f177cdf01 (このIDを非表示/違反報告)
璃炎(プロフ) - ノノさん» 連絡ありがとうございます。外すのを忘れておりました。ご迷惑おかけして申し訳ありません。オリジナルフラグ外させていただきました。 (2020年1月28日 22時) (レス) id: c47a1168a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：璃炎 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時：2020年1月28日 8時
