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世良side
「以上により今週末、大動脈弁形成術を行う予定です」
「症例報告は以上です。他なにかありますか？」
隣に座っている渡海先生に足を蹴られる
また僕が言うんですか？と抗議の目で渡海先生を見るが、渡海先生は知らんぷりだ。
「なければ…「あっ、あの！」何だ？」
「先日救急で運ばれた403号室の小山兼人さんなのですが…」
「あぁ、あの僧帽弁手術が必要な患者か？」
「はい。先ほど、ご本人と家族のほうから正式に手術を受けたいという申し出があったのですが…」
「知っての通り、佐伯教授の執刀予定は2ヶ月先まで埋まっている。その患者については今、日程を調整中だ。」
「はい…」
「その調整というのはいつ決まるんでしょうか？」
高階先生が立ち上がる
「明日死ぬかもしれないような患者がいるのに、どうして佐伯教授は執刀されないのですか？」
「失礼な事を言うな！そんな患者はいっぱいいる！1人だけ特別扱いするわけにはいかんだろ」
A先生のため息が聞こえる
「その患者、私に預けていただけませんか？」
「預けるだと？」
「スナイプ手術をしたいと思っております」
「スナイプ手術だと！？」
「患者が死にかけたんですよ！？」
一斉に騒がしくなる
「ろくに使いこなせない癖に何が手術だ！」
「また何か起きたら誰が責任をとるんですか？」
「責任なら私がとります。」
「…なるほど、いいだろう。患者の為にもスナイプ手術を認める。」
先生達のどよめき声が室内に響く
「ただし条件がある。執刀は君以外の者にやらせる。さらに言えば君がこの手術に立ち会うことすら許さない…さて、執刀は誰に任せようか…」
佐伯教授が医局員達を見回す
『あっ…ちょっ…』
ザッ…バサバタッ！！
渡海先生が僕のファイルを床に落とす
「ちょっと何してるんですか！！」
慌てて席を立ち拾い集める
全員の視線が僕に集中していた
「…そうだな、彼にやってもらおう。」
「…え…」
突然の事で体が動かない
「まさか世良くんを？彼はまだ研修医ですよ？」
「君は誰にでも使えると言ったはず。早速、前言撤回とは…」
「私は、外科医なら誰にでも使えると言ったんです。研修医はまだ外科医ではありません。」
「ふっ…極論を言ったまでだ。では手術スタッフについては黒崎君に任せよう。」
「高階君は患者から承諾をもらっておくように。…期待しているよ」
「はぁ…」
椅子に座りなおすなり、どっとため息が出た。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年5月16日 11時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
ニヤ(プロフ) - 頑張って下さい！！ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 25037090ad (このIDを非表示/違反報告)
FKLove(プロフ) - にゃーさんのペースで更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2018年6月11日 20時) (レス) id: 5c8c598c22 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 気長に自分のペースで頑張ってください＾＾ (2018年6月11日 20時) (レス) id: 1fd63b4fae (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - ゆーなさん» 諦めた訳ではありませんが、バタバタしていて更新できない状況でした。私にもペースがあります。すみませんが、しばらくお待ちください。頑張って更新して行きますね！その時はまたよろしくお願い致します (2018年6月11日 20時) (レス) id: 8af5e8e31b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃー | 作成日時：2018年5月8日 4時
