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世良side
prr…prr…prr…prr…
「…ッ！！！」
完全に寝ていた
大きい着信音に目を覚ます
やばいやばいやばい！！
急いで電話に出る
「はい！」
「桜営病院から救急搬送の患者です。60代男性腹部大動脈瘤が破裂しかけています！腹部を開けての緊急手術が必要と思われます。心臓の僧帽弁疾患も合併していて、来月手術を予定していたそうです。第一オペ室に運びます」
「はい！わかりました！すぐ渡海先生に伝えます！」
仮眠室に駆け込むが渡海先生もA先生もいない
「嘘だろ…どこいんだよ…」
渡海先生の電話を鳴らすが出ない
「…っ…くそ」
渡海先生がいない。A先生もいない。
僕がやるしかないのか
落ち着け、手順は分かっている
自分に言い聞かせるが、準備する僕の手は震えている
…でも僕には無理だ…
ドアが開く
どうしよう…
目を閉じる
「…スパーテル…ガーゼ」
もうすでに渡海先生とA先生がいた
…手術は始まっていた
ホッとする自分がいる
「早くしろ」
「はい！」
『世良くん』
第一助手をしていたA先生と交代した
「吸引…ちゃんとやれよ』
「はい！すみません」
『世良くん、もっと奥まで』
「はい！」
「メッツェン」
「はい、右の人工血管終わり。左いくよ」
渡海先生が執刀すると、本当にあっという間だ。
「…やめた」
『は？』
「え？」
僕とA先生の声がハマる
「先生、あの…まだ左の縫合がまだ」
A先生の隣に立ち、A先生の方に肘を置く渡海先生
「自分でやれよ」
「え？」
『ちょ…渡海先「“全ては練習の中にある”…お前ペレになりたいんだろ？」』
「いや…」
「そんな昔の選手、知らないよな？」
A先生を見下ろす
A先生も渡海先生に驚いている
「やれよ。俺を見返したいんだろ？」
「おい、研修医。大丈夫か？」
「わたしの指示ですけど何か？」
その言葉に誰も何も言えなくなる
A先生の困った顔を初めて見た
「…はい」
やるしかない。
落ち着け、落ち着け自分。
縫合だけだ。
練習は何回もした
A先生にカッコ悪い所を見せる訳にもいかない
大丈夫。やれる。頑張れ、自分。
「…メッツェンお願いします。…できた、渡海先生」
できた。よかった。
「ペアン外せ」
渡海先生の指示通りペアンを外す
できた…よかっ…
ホッとしたのも束の間、血が噴き出した
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年5月16日 11時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
ニヤ(プロフ) - 頑張って下さい！！ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 25037090ad (このIDを非表示/違反報告)
FKLove(プロフ) - にゃーさんのペースで更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2018年6月11日 20時) (レス) id: 5c8c598c22 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 気長に自分のペースで頑張ってください＾＾ (2018年6月11日 20時) (レス) id: 1fd63b4fae (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - ゆーなさん» 諦めた訳ではありませんが、バタバタしていて更新できない状況でした。私にもペースがあります。すみませんが、しばらくお待ちください。頑張って更新して行きますね！その時はまたよろしくお願い致します (2018年6月11日 20時) (レス) id: 8af5e8e31b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃー | 作成日時：2018年5月8日 4時
