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お店に向かうと、もう相葉くんは来ていた。
私を見ると、いつもみたいに向日葵みたいない笑顔を見せた。
「あれ？俊介は？」
「あー、遅れるってさ。ビールでいい？Aちゃん」
俊介が来てないのに飲むことに対して罪悪感があったけど、
「・・・うん」
って返事をすると、すぐ
「すみませーん！！」
相葉くんがビールと料理をいくつか注文した。
「とりあえず、乾杯―っ！！」
笑顔の相葉くんにつられて、ビールジョッキを合わせた。
出逢ってから短期間で、相葉くんが私の心にするっと入ってきた。
それは、いつもニコニコしている相葉くんの人柄と、俊介が信頼している友達、だから。
今までだって、２人でご飯を食べに行ったことはあるのに、俊介が後から来るとは言え、彼氏でもない男の人と２人きりで飲むことに罪悪感があった。
男の人にお酒を勧められるのは、下心があるからだって分からない歳じゃないの。
だけど、相葉くんは、私に無理にお酒を勧めないこともあって、そんな警戒はすぐに解けた。
ビールを３杯飲んだ頃、テーブルの上に出してあるスマホをちらっと見た。
俊介から、電話もＬＩＮＥもない。
・・・ここに来てから１時間以上経っている。
「ねえ、相葉くん？」
「何？」
「俊介って本当に来るの？」
って聞くと、
「どうしたんだろうね？」
って言って、相葉くんがスマホを出して、画面を見た。
「よかったー！」
って嬉しそうな声を上げたかと思うと、スマホをしまって、
「チェックお願いしまーす！」
って言って、会計を済ませる相葉くん。
「行こっか？」
「へ？」
「ほら、行くよ？」
そういって腕を掴まれると、そのままものすごい力で引っ張られて店を出た。
「あ、そうだ！Aちゃんに風間から伝言預かってたんだった！！」
「・・・何？」
「”ごめん、別れてほしい”・・・って」
って何でもないように・・・そう言った。
「ウソ・・・ねえ、俊介は？」
そんなこと、直接聞かないと、はいそうですか！なんて納得できないでしょ？
「・・・・・・来ないよ」
って悪びれる様子もなくへらっと笑いながら言うと、お店の近くの小さな公園に引っ張り込まれた。
「だって、そうでも言わないと、Aちゃん来ないじゃん」
・・・何、言ってるの？？
「それに・・・Aちゃんは、俺のもん、だから」
「・・・・え？」
突然発せられた言葉にアルコールが一気に回る。
.
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とも(プロフ) - でいじぃさんおはようございます。ホントの雅紀くんはどっち？主人公ちゃんの事を本気で好きなのかそれとも…(?_?)いつも爽やかでキラキラの雅紀くんが…謎多き雅紀くんで〜戸惑いつつ新鮮で楽しみです♪ (2017年10月29日 9時) (
レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます。たまにはピースフルじゃない彼もみたいなぁというところから始まったお話でした。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ＡＫＩさん» ドラマでもいい人が多いんですよねぇ。雅紀のふっと冷めた表情とか、悶絶するのに！そんな表情が見られるドラマ、私も待ってるんですよね。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ちぃさん» クリスマスプレゼントになったかしら?こんな雅紀、ドラマで見てみたい！ってとこから始まったお話でした♪ (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - つむさん» そうなんですよ、ちょいちょい黒い感じ出してたんですよ！それが伝わってよかったぁ( ´艸`)どんな雅紀にでも堕ちたい、私の願望丸出しのお話になっちゃった(笑) (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でいじぃ
| 作成日時：2016年12月19日 22時
