ノ ページ23
ラーメンは相葉くんがごちそうしてくれた。
「え、払うよ」
「いいの！俺が誘ったんだし、デートなんだから！」
って言ってにっと笑うから、
「ごちそうさまでした。おいしかった」
って言うと、満足そうに笑って、
「Aちゃんが喜んでくれてよかった！じゃ、行こっか」
って言って、相葉くんと一緒にジムの駐車場まで歩いた。
相葉くんが１台の車に近づきながら、
「Aちゃん家ってどの辺？」
って聞いて、駅名を答えると、
「送るよ、俺、車だし」
って車の助手席のドアを開けた。
「え、でも、」
さすがに、俊介の友達とは言え、車で送ってもらうのは・・・って思ってそう言ったのに、
「あ、俺ん家帰るのに通り道だから、気にしないで。ほら、乗って？」
って相葉くんは笑顔で言うし、私のバッグは後部座席に置いてあるけど、相葉くんが後部座席のドアの前に立ってて、ドアを開けられなくて、助手席に乗った。
私が乗り込むと、ドアを閉めて、相葉くんも運転席に乗り込んだ。
エンジンをかけて、シートベルトをして、ジムの駐車場から車を出すと、
「ちょっとだけドライブしよっか？」
って言って笑った。
最初は、どこに行くのかとかいろいろ考えてたけど、相葉くんはいつもと全然変わらない態度で、
「ここのジム、お風呂が超広かった！」
なんて話しているから、私も緊張が解れた。
車を運転する相葉くんをチラっと見ると、横顔に対向車のライトが当たって、それがとてもかっこよくて・・・ドキッとした。
「ちょっとだけドライブ」
その言葉に嘘はなくて、少しだけ遠回りして、私の家の前まで送ってくれた。
相葉くんは車を止めると、
「ちょっと待っててね」
って言って運転席から降りて、後部座席から私のバッグを取り出すと、助手席のドアを開けた。
「ありがとう」
「また、ジムで会ったら、今度は、ラーメン屋さんじゃないとこ連れてくからね。じゃ、おやすみ！」
って言って、車に乗り込んた。
部屋に戻って、
「今日は、ありがとう」
ってＬＩＮＥを送ると、３０分くらい経って、
「今日は付き合ってくれてありがとう。俺も今、家に着いた」
って返信が来た。
こんな風に優しくされたら・・・勘違いしそうになる。
「相葉くんが私に優しいのは、俊介と仲が良いからなのに・・・」
なんとなく、芽生えた自分の気持ちを抑えるように、自分に言い聞かせるように、そう呟いた。
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とも(プロフ) - でいじぃさんおはようございます。ホントの雅紀くんはどっち？主人公ちゃんの事を本気で好きなのかそれとも…(?_?)いつも爽やかでキラキラの雅紀くんが…謎多き雅紀くんで〜戸惑いつつ新鮮で楽しみです♪ (2017年10月29日 9時) (
レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます。たまにはピースフルじゃない彼もみたいなぁというところから始まったお話でした。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ＡＫＩさん» ドラマでもいい人が多いんですよねぇ。雅紀のふっと冷めた表情とか、悶絶するのに！そんな表情が見られるドラマ、私も待ってるんですよね。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ちぃさん» クリスマスプレゼントになったかしら?こんな雅紀、ドラマで見てみたい！ってとこから始まったお話でした♪ (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - つむさん» そうなんですよ、ちょいちょい黒い感じ出してたんですよ！それが伝わってよかったぁ( ´艸`)どんな雅紀にでも堕ちたい、私の願望丸出しのお話になっちゃった(笑) (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でいじぃ
| 作成日時：2016年12月19日 22時
