ガ ページ22
思いもよらない行動に、びっくりして
「え？」
って声が出た私の目を見て、
「俺、車で来てんの」
「・・・うん」
「あの店さ、カウンターしかなくて、こういうバッグ邪魔になるから、俺の車に入れておいてもいい？」
って言った相葉くん。
「あ、そうなんだ・・・じゃあ」
って相葉くんと２人で持つような形になっていた私のバッグから、手を離すと相葉くんは満足そうに笑った。
２人で並んで歩いて、ジムを出たところで、
「俺、車にこれ置いてくるから、先に並んでてもらってもいい？」
ってお店のほうを指差した相葉くん。
「うん、わかった」
「すぐ行くから待っててね！」
そう言って駐車場に向かった相葉くんと別れてお店に向かうと、やっぱり今日も並んでて、最後尾に並ぶ。
並んだって連絡したほうがいいかな？と思ってお財布とスマホが入っている小さなバッグから、スマホを取り出そうとしたら、
「おまたせ！」
って相葉くんが来て、私の隣に並んだ。
「やっぱ、今日も並んでんね。まだちょっと早いから、いいかなって思ったけど」
「休みの日だもんね」
「ま、でも並んでてよかった」
「え？」
「だって、待ってる間に、Aちゃんといろいろ話せるじゃん！」
・・・相葉くんって、聞いていて照れるようなことを普通に言うから、リアクションに困る。
「Aちゃん、疲れてない？」
「大丈夫だよ」
「お腹空いてない？」
「ラーメンおいしく食べられそう」
「怒って、ない？」
「・・・え？なんで？」
「デートで、こんな並ぶラーメン屋さんに連れてきてさ、」
“デート”って言葉に引っかかったけど、周りから見たらそう見えるのかもしれないと思って、そこに反論はしなかった。
「実はね？ここ、前から来てみたかったんだ」
「え？そうなの？来たことない？」
「ジム来る時にここ通るんだけど、いつも並んでて。１人で並ぶのは寂しいし、いつか行けたらいいなって思ってたんだよね」
そう言うと、相葉くんが
「やった！」
って本当に嬉しそうに笑ったから、私も一緒に笑った。
それから、お店に入るまで３０分くらい並んでいたけど、相葉くんの話は面白くて、待ち時間も全然気にならなくて、汗だくになりながら、ラーメンを豪快に食べる相葉くんに、私も気を遣わずに、一緒にラーメンを食べた。
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とも(プロフ) - でいじぃさんおはようございます。ホントの雅紀くんはどっち？主人公ちゃんの事を本気で好きなのかそれとも…(?_?)いつも爽やかでキラキラの雅紀くんが…謎多き雅紀くんで〜戸惑いつつ新鮮で楽しみです♪ (2017年10月29日 9時) (
レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます。たまにはピースフルじゃない彼もみたいなぁというところから始まったお話でした。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ＡＫＩさん» ドラマでもいい人が多いんですよねぇ。雅紀のふっと冷めた表情とか、悶絶するのに！そんな表情が見られるドラマ、私も待ってるんですよね。 (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ちぃさん» クリスマスプレゼントになったかしら?こんな雅紀、ドラマで見てみたい！ってとこから始まったお話でした♪ (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - つむさん» そうなんですよ、ちょいちょい黒い感じ出してたんですよ！それが伝わってよかったぁ( ´艸`)どんな雅紀にでも堕ちたい、私の願望丸出しのお話になっちゃった(笑) (2017年1月11日 16時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でいじぃ
| 作成日時：2016年12月19日 22時
